英語の do と make は、どちらも日本語では「する」と訳されることがあり、初心者が特に混乱しやすい基本動詞です。
ただ、感覚をひとことで言うと、
| 動詞 | 基本イメージ | 例 |
|---|---|---|
| do | 行為・作業・処理をする | do homework / do the dishes |
| make | 何かを生み出す・結果を作る | make dinner / make a plan |
この軸で見ると、かなり整理しやすくなります。Cambridge Grammar でも、do は行為や実行の過程に、make は結果や産物に意識が向きやすいと説明されています。
do / make の違いを一言でいうと
迷ったときは、まず次のように考えるとわかりやすいです。
do は「何かをする」側、make は「何かを生み出す」側です。
たとえば、
- 宿題をする → do homework
- 夕食を作る → make dinner
- 仕事をする → do work
- 計画を立てる → make a plan
というように、作業そのものに注目するなら do、できあがるもの・結果に注目するなら make が自然です。
do を使う場面
作業・仕事・義務をこなすとき
do は、宿題・仕事・家事・役割など、やるべきことを実行する場面でよく使います。
たとえば次のような組み合わせが基本です。
- do homework
- do housework
- do the dishes
- do the shopping
- do a job
- do work
- do one’s best
Cambridge Grammar でも、homework / job / task / work などは do と結びつきやすい名詞として挙げられています。British Council でも、cooking, washing up, jobs, work のような「仕事・家事」系の名詞には do がよく使われると説明されています。
行為の内容を細かく言わないとき
do は、「何をするか」を細かく言わず、とにかく行動するときにも便利です。
- What are you doing?
- I have a lot to do.
- Can I do anything to help?
この do は、「具体的な動作名を言わないまま、行動一般を表す」感覚です。Cambridge でも、do は actions in general を表すと説明されています。
do のよくある例文
次のような表現は、初心者のうちにそのまま覚えておくと役立ちます。
- I need to do my homework tonight.
- She does the cooking in our family.
- I’ll do the shopping on my way home.
- He always does his best.
ここで大事なのは、日本語で「作る」感じが薄いものは do になりやすいということです。宿題・家事・仕事は、何かを完成させるというより、まず「こなす」ことに意識があります。
make を使う場面
何かを作る・生み出すとき
make は、料理・計画・約束・決定・変化・結果など、何かが生まれる場面で使います。
代表的な組み合わせは次のとおりです。
- make dinner
- make breakfast
- make a plan
- make a decision
- make a mistake
- make money
- make progress
- make a promise
- make a noise
- make friends
Cambridge の do or make のページでも、plan / mistake / money / progress / promise / noise / friends などは make とよく組み合わさる名詞として挙げられています。British Council でも、a decision, a plan, arrangements, a promise, a comment, a suggestion などは make が自然だと整理されています。
結果・変化を生じさせるとき
make は単に「物を作る」だけではありません。
- make someone happy
- make a mess
- make an appointment
- make an effort
- make an offer
のように、状態の変化や新しい結果を生み出すときにも使われます。
そのため、make は「作る」という日本語だけで覚えると足りません。実際には “結果を作る動詞” と考えたほうが、ずっと使い分けやすくなります。
make のよくある例文
- We need to make a plan first.
- She made a mistake in the report.
- They made a lot of progress this year.
- I’ll make dinner tonight.
- He made a promise to call me back.
これらはすべて、「何かの結果ができる」と考えるとまとまって見えてきます。
do / make でよく迷う表現
ここは間違えやすいので、表でまとめて覚えるのがおすすめです。
| 日本語のイメージ | 自然な英語 | ポイント |
|---|---|---|
| 宿題をする | do homework | 作業・課題をこなす |
| 皿洗いをする | do the dishes | 家事・作業 |
| 買い物をする | do the shopping | 日常の用事 |
| 朝食を作る | make breakfast | 料理を作る |
| 計画を立てる | make a plan | 結果として計画ができる |
| 決断する | make a decision | 判断結果を出す |
| 間違える | make a mistake | ミスという結果が生じる |
| 進歩する | make progress | 前進という結果が出る |
特に多い間違いは、× make homework、× do a decision、× do a mistake のような形です。
英語では「意味」だけでなく、どの名詞とどの動詞が自然につながるかが非常に重要です。Cambridge English は do / make を common collocations として学ぶ練習を用意しており、British Council も「意味の中心が名詞側に移る delexical verbs」として説明しています。つまり、単語単体ではなく組み合わせで覚えるのが近道です。
丸暗記ではなく、見分けるコツで覚える
do / make は、もちろん最終的には組み合わせで覚える必要があります。
ただ、最初から全部を丸暗記しなくても、次の順番で考えるとかなり判断しやすくなります。
1. それは「作業」か「結果」かを見る
まずは、
- やること・処理すること → do
- 生み出すもの・できあがるもの → make
と考えます。
たとえば do the cleaning は掃除という作業、make a list はリストという結果です。
2. 家事・仕事・課題なら do を疑う
次のような語が見えたら、まず do を考えてみてください。
- homework
- work
- job
- task
- shopping
- cooking
- washing up
このあたりは do と結びつく頻度が高い定番です。
3. 計画・約束・決定・間違いなら make を疑う
次のような語なら、make の可能性が高いです。
- plan
- decision
- promise
- mistake
- progress
- noise
- offer
これらは「結果」や「変化」が前に出やすい名詞です。
4. 最後は「セット」で覚える
結局のところ、英語は do homework、make a mistake のように、自然な組み合わせで覚えるのがいちばん実用的です。
「do は〜、make は〜」というルールだけで押し切ろうとすると、細かい例で迷いやすくなります。頻出セットをそのまま覚えることで、会話でも作文でも迷いが減ります。
make のもう一つの重要な使い方
ここまでの make は「作る・結果を生み出す」話でしたが、make にはもう一つ大事な用法があります。
それが make + 人 + 動詞の原形 です。
make + 人 + 動詞の原形
これは 「人に〜させる」 という形です。
- The teacher made us study.
- My mom made me clean my room.
この形では、make のあとに to は入れません。
つまり、
- × make me to do
- ○ make me do
が正しい形です。Cambridge Grammar でも、make が「強制する」の意味のときは infinitive without to を使うと説明されています。
受け身では to が必要
一方で受け身になると形が変わります。
- I was made to wait.
- He was made to apologize.
この場合は be made to do になります。
能動態と受動態で形が変わるのは、初心者がつまずきやすいポイントです。セットで覚えておくと安心です。
do は補助動詞としても使われる
ここまで扱ってきた do は、基本的に 「する」という意味を持つ一般動詞の do です。
ただし英語には、別の役割としての do もあります。
Do you play tennis? の do は別物
たとえば、
- Do you like coffee?
- I don’t know.
- I do agree.
の do は、質問・否定・強調を作るための補助動詞です。
Cambridge Grammar でも、do には main verb と auxiliary verb の両方があると説明されています。今回の記事の中心は do homework のような一般動詞の do なので、ここを混同しないようにしておきましょう。
do / make の覚え方
初心者には、次の覚え方が実用的です。
do = 作業をこなす
make = 結果を生み出す
これだけでもかなり前進します。
さらに、次の頻出表現を最初に固めると、実戦で強くなります。
do の頻出表現
- do homework
- do the dishes
- do the laundry
- do the shopping
- do work
- do one’s best
make の頻出表現
- make dinner
- make breakfast
- make a plan
- make a decision
- make a mistake
- make money
- make progress
- make friends
この16個前後を先に押さえるだけでも、日常英語でのミスはかなり減ります。
練習問題
ここで一度、do と make を自分で選んでみましょう。
問題
- I need to ( do / make ) my homework tonight.
- She ( did / made ) a big mistake.
- We should ( do / make ) a plan before we start.
- He always ( does / makes ) the shopping on Sundays.
- The movie ( did / made ) me cry.
解答
- do
- made
- make
- does
- made
1は作業なので do。
2は mistake という結果なので make。
3は plan を生み出すので make。
4は買い物という日常の用事なので do。
5は「私を泣かせた」という変化を生じさせる make です。
まとめ
do / make の違いは、最初は細かく見えても、軸はとてもシンプルです。
do は行為・作業
make は結果・創造・変化
この考え方を土台にしつつ、
- do homework
- do the dishes
- make a plan
- make a decision
- make a mistake
のような頻出の組み合わせをセットで覚えると、自然な英語に一気に近づきます。
「意味」だけで判断しようとすると迷いますが、イメージ+コロケーションで覚えると、会話でも英作文でも使いやすくなります。まずは今日から、do homework と make a mistake を確実に使い分けられるようにしてみてください。
