「then と than、どっちだっけ?」と迷う人はとても多いです。
つづりは1文字違いで、音も近く聞こえることがあります。
ただし、役割ははっきり違います。
先に結論を言うと、見分け方はこれだけです。
- then:時間・順序・結果の話
- than:比較の話
この軸をつかむだけで、かなり間違えにくくなります。
さらにこの記事では、発音の違い・よくあるミス・覚え方・例文・練習問題までまとめて、初心者でも迷わないように整理します。
then / than の違いを最初にひとことで整理
まずは、いちばん大事な違いを表で見ておきましょう。
| 単語 | コアイメージ | よく出る意味 | 使う場面 |
|---|---|---|---|
| then | その時・次に・それなら | その時、次に、では、その場合 | 時間の流れ、順序、結果 |
| than | 〜より | 比較、差、数量の基準 | 比較表現、more/less、rather than など |
たとえば、
- I ate dinner, then I took a bath.
(夕食を食べて、それからお風呂に入った) - She is taller than I am.
(彼女は私より背が高い)
この2文を比べると違いが見えやすいです。
then は「流れ」、than は「比べる基準」です。
then の意味と使い方
then は、まず 時間や順序 を表す語として覚えるのが基本です。
「その時」「それから」「次に」と考えると理解しやすくなります。
then は「その時」
過去や未来のある時点を指して「その時」と言いたいときに使います。
例文:
- I was living in Osaka then.
その時、私は大阪に住んでいました。 - I’ll call you at 8, and we can talk then.
8時に電話するので、その時に話しましょう。
この用法では、ある時点を指さす感覚が大切です。
then は「それから」「次に」
出来事が順番に進むときの「それから」「次に」にも then を使います。
例文:
- First, open the file. Then, click this button.
まずファイルを開いてください。次にこのボタンをクリックします。 - He stood up and then left the room.
彼は立ち上がって、それから部屋を出ました。
手順説明やストーリーの流れで非常によく使われます。
then は「それなら」「その場合は」
then は、会話で「それなら」「じゃあ」という意味でも使えます。
例文:
- If you’re busy, then we can meet tomorrow.
忙しいなら、それなら明日会えます。 - You don’t need coffee? I’ll make tea then.
コーヒーはいらないのですか。じゃあ紅茶にします。
この then は、前の内容を受けた結果や判断をつなぐ役割があります。
then は「当時の」という意味でも使える
少し上級ですが、then は「当時の」という形でも使えます。
例文:
- the then president
当時の大統領 - my then boss
当時の上司
日常英会話では頻出ではありませんが、ニュースや文章では見かけることがあります。
than の意味と使い方
than は、基本的に 比較 のために使う語です。
「〜より」と覚えれば、まず大きくは外しません。
than は「〜より」
いちばん基本の使い方です。
例文:
- This bag is cheaper than that one.
このバッグはあのバッグより安いです。 - He runs faster than me.
彼は私より速く走ります。 - English is easier than I expected.
英語は思ったより簡単です。
比較級と一緒に使われることがとても多いです。
than は数量の比較にも使う
more や less と一緒に、数量や程度を比べるときにも使います。
例文:
- More than 100 people joined the event.
100人を超える人がイベントに参加しました。 - It took less than an hour.
1時間もかからなかったです。
ここでは「〜より多い」「〜より少ない」という感覚です。
than を使う定番表現
than は単独よりも、まとまりで覚えると使いやすくなります。
よく出る表現は次のとおりです。
- more than 〜より多い
- less than 〜未満
- rather than 〜よりむしろ
- other than 〜以外
- no sooner … than 〜するとすぐに
例文:
- I want tea rather than coffee.
コーヒーよりむしろ紅茶がほしいです。 - No one came other than Ken.
ケン以外は誰も来ませんでした。
定番表現としてまとまって出ることが多いので、「than は比較系のかたまりに入りやすい」と覚えると便利です。
then / than は発音も似ている?違いはある?
ここは多くの人が気になるポイントです。
結論から言うと、辞書上は違いがあります。
ただし、実際の会話では近く聞こえることがあるので、混同しやすいです。
基本の発音イメージ
- then:/ðen/
- than:強く言うと /ðæn/、弱く言うと /ðən/
つまり、than には弱い発音があり、速い会話では then に近く感じることがあります。
そのため、聞こえ方だけに頼ると迷いやすいです。
発音より文の役割で見分けるのが大事
then と than は、音だけで見分けようとすると不安定です。
実際には、文の中で何をしている語かを見るほうが確実です。
- 時間・順序・結果なら then
- 比較なら than
発音が似ているからこそ、意味の役割で判定するのがいちばん安全です。
then / than の見分け方を一瞬で判断するコツ
試験でも英作文でも、毎回じっくり考えるのは大変です。
そこで、すぐ判定できるコツを3つに絞ります。
1. 「〜より」が入るなら than
日本語で「〜より」に置き換えられるなら than の可能性が高いです。
- She is younger than me.
彼女は私より若い - This is better than that.
これはあれよりよい
比較の相手が出てきたら than を疑いましょう。
2. 「その時・次に」が入るなら then
時間の流れがあるなら then が自然です。
- We had lunch, then went shopping.
昼食を食べて、そのあと買い物に行った - Back then, I was a student.
その頃は学生だった
文の中に時間の前後関係があるかを見ます。
3. more / less / rather / other の後ろは than を疑う
次の語が見えたら、かなり高い確率で than です。
- more than
- less than
- rather than
- other than
この4つはセットで覚えると、ミスがぐっと減ります。
then / than でよくある間違い
ここでは、実際にやりがちなミスをまとめます。
比較なのに then を使ってしまう
誤り:
- She is taller then her sister.
正しくは:
- She is taller than her sister.
「背が高い」を比較しているので than です。
順序なのに than を使ってしまう
誤り:
- Finish your homework, than go to bed.
正しくは:
- Finish your homework, then go to bed.
これは「宿題を終える → 寝る」という順序なので then です。
more then と書いてしまう
とても多いミスです。
誤り:
- more then 10 people
正しくは:
- more than 10 people
more の後ろは than と覚えておくとかなり強いです。
発音が似ているせいで書き間違える
聞いたまま書くと、then と than を取り違えやすいです。
特に英作文やスマホ入力では、意味確認をせずに打つとミスしやすいです。
見直しのときは、次のように自分に聞くと修正しやすくなります。
- これは順序の話?
- それとも比較の話?
この確認だけでも、誤りはかなり防げます。
then / than の覚え方
丸暗記が苦手でも、イメージで覚えると残りやすいです。
then は e で event の流れ
then の e を見たら、event の流れを連想します。
- その時
- 次に
- それなら
つまり、時間や展開につながる語です。
than は a で compare の基準
スペルだけで完全には結びつきませんが、覚え方としては
than = 比べるときの語 と決めてしまうのが実用的です。
特に次の形で覚えると強いです。
- bigger than
- more than
- less than
- rather than
単語単体より、かたまりで覚えるのがコツです。
最終的には「意味」で確認する
語呂合わせは入口として便利ですが、最終的に強いのはやはり意味です。
- then = 時間・順序・結果
- than = 比較
ここに戻れば、迷っても立て直せます。
then / than の例文をまとめて確認
ここでは、使い方がひと目でわかるように例文をまとめます。
then の例文
- I was very shy then.
その頃、私はとても内気でした。 - We finished dinner and then watched TV.
私たちは夕食を終えて、それからテレビを見ました。 - If you’re free, then let’s meet today.
もし空いているなら、それなら今日会いましょう。 - My then teacher encouraged me a lot.
当時の先生は私をとても励ましてくれました。
than の例文
- This room is bigger than mine.
この部屋は私の部屋より大きいです。 - She knows more than I do.
彼女は私より多くのことを知っています。 - I’d rather stay home than go out.
外出するより家にいたいです。 - No one other than Tom noticed it.
トム以外、誰もそれに気づきませんでした。
then / than の違いが定着するミニ練習
空欄に then / than を入れてみてください。
- I was younger back _.
- This box is heavier _ that one.
- Finish this task, _ take a break.
- She speaks more clearly _ I do.
- If it rains, _ we’ll stay home.
答えです。
- then
- than
- then
- than
- then
迷ったときは、次のどちらかで考えます。
- 比較なら than
- 時間・順序・結果なら then
then / than を間違えないための最終チェック
英文を書いたあと、最後にこのチェックを入れると安心です。
チェック1:比較の文なのに then になっていないか
特に次の形を見直しましょう。
- bigger / smaller / better / worse
- more / less
- rather / other
これらの近くに then があれば、than の可能性が高いです。
チェック2:順序説明なのに than になっていないか
手順や出来事の流れでは then が自然です。
- First …, then …
- …, and then …
- If …, then …
レシピ、操作説明、出来事の説明では特に確認しましょう。
チェック3:音ではなく意味で確認したか
発音が似ていても、最後は意味で判断します。
「何を比べているのか」 「時間の流れがあるのか」
この2点を見るだけで、かなり正確に選べます。
まとめ
then と than は似ていますが、違いはシンプルです。
- then は「その時」「次に」「それなら」
- than は「〜より」
つまり、
- 時間・順序・結果なら then
- 比較なら than
このルールを軸にして、さらに次の形を覚えておくと実戦で強くなります。
- First …, then …
- more than
- less than
- rather than
- other than
迷ったら、発音ではなく文の役割を見てください。
それだけで、then / than のミスはかなり減らせます。
