after all は、学校英語では「結局」と覚えることが多い表現です。
ただ、実際には 「結局・やっぱり」 だけでなく、「だって・何しろ」 のように理由を添える使い方もあります。
この2つを区別できるようになると、英文の意味がかなり取りやすくなります。
特に、文末にあるのか、文頭にあるのか を見ると、意味を判断しやすくなります。
この記事では、after all の意味、使い方、位置による違い、似た表現との違いまで、初心者にもわかりやすく整理していきます。
after all の意味は大きく2つ
after all には、まず次の2つの意味があると覚えるとわかりやすいです。
| 使い方 | よくある訳し方 | ニュアンス |
|---|---|---|
| 結果を述べる after all | 結局、やっぱり | 予想と違う結果になった |
| 理由を添える after all | だって、何しろ、そもそも | 前の内容の根拠や理由を補う |
同じ after all でも、「結果」を言うのか「理由」を言うのか で意味が変わります。
「結局」「やっぱり」という意味の after all
この after all は、
「そうならないと思っていたけれど、結局そうなった」
「予定や予想と違って、最終的にこうなった」
という感覚で使われます。
日本語では「結局」が基本ですが、文脈によっては「やっぱり」のほうが自然です。
例文を見てみましょう。
- I decided to go after all.
結局、行くことにした。 - She didn’t quit after all.
彼女は結局やめなかった。 - Maybe he was right after all.
もしかすると、彼はやっぱり正しかったのかもしれない。
この用法では、最初の予想や流れがひっくり返る感じ が大事です。
単に「最後にはそうなった」と言いたいだけなら、別の表現のほうが自然なこともあります。
「だって」「何しろ」という意味の after all
もう1つの after all は、
前に言ったことの理由・根拠をあとから補う ときに使います。
この場合は、日本語で機械的に「結局」と訳すと不自然になりやすいです。
文脈に合わせて、次のように訳すと自然です。
- だって
- 何しろ
- というのも
- そもそも
- なんといっても
例文はこちらです。
- We should help him. After all, he helped us before.
彼を助けるべきだよ。だって前に彼が私たちを助けてくれたから。 - I’m not surprised. After all, she practiced every day.
驚かないよ。何しろ彼女は毎日練習していたから。 - You should call her. After all, she is your sister.
彼女に連絡したほうがいいよ。だってお姉さんなんだから。
この after all は、「前の発言を支えるひと言」 だと考えると理解しやすいです。
after all は文頭と文末で意味をつかみやすい
after all は、置かれる位置によって意味を判断しやすくなります。
絶対ルールではありませんが、まずは次の形で覚えると実用的です。
文末の after all は「結局・やっぱり」になりやすい
after all が 文末 に来ると、
「結局そうなった」
「やっぱりそうだった」
という意味になることが多いです。
例文です。
- We couldn’t meet after all.
結局、私たちは会えなかった。 - It wasn’t a mistake after all.
それは結局、間違いではなかった。 - He came after all.
彼は結局来た。
このときのポイントは、前に別の可能性があった ことです。
たとえば「来ないかもしれないと思っていたけど、来た」という感じです。
文頭の After all は「だって・何しろ」になりやすい
After all が 文頭 に来ると、
前の文の理由や補足説明をする流れになりやすいです。
例文を見てみましょう。
- I can’t blame her. After all, she was under a lot of pressure.
彼女を責められないよ。だってかなりのプレッシャーの中にいたんだから。 - He deserves another chance. After all, everyone makes mistakes.
彼にはもう一度チャンスを与えるべきだよ。何しろ誰だって間違えるものだから。 - Let’s be patient. After all, this is only the beginning.
落ち着いていこう。そもそもまだ始まったばかりなんだから。
この用法では、after all を
「前の文に対して、あとから理由を足す表現」
としてとらえると読みやすくなります。
文中に入る after all もある
after all は、文頭・文末だけでなく、文中に挿入 されることもあります。
- She is, after all, the team leader.
彼女は、何しろチームリーダーなのだから。 - It is, after all, a simple question.
結局のところ、それは単純な質問だ。
この形では、話し手が「ここは考えておくべき点だよ」と強調している 感じが出ます。
after all の使い方を例文で整理
ここでは、実際にどう使うのかを場面別に整理します。
会話で使う after all
日常会話では、after all はかなり便利です。
特に、判断を少しやわらかく言う ときや、理由を自然に足す ときに使えます。
「結局」の after all
- I’m not going out after all.
結局、出かけるのはやめるよ。 - That restaurant was good after all.
あのレストラン、やっぱり良かったね。 - He wasn’t joking after all.
彼は結局、冗談じゃなかったんだね。
「だって」の after all
- Be nice to him. After all, he’s still a kid.
彼にやさしくしてあげて。だってまだ子どもなんだから。 - I understand her decision. After all, it was her life.
彼女の決断はわかるよ。だって彼女自身の人生なんだから。 - We should leave now. After all, it’s getting late.
もう出たほうがいいよ。何しろ遅くなってきたし。
英文読解で出てくる after all
読解では、after all を見たときに
「これは結果か、理由か」 を考えるだけで、かなり読みやすくなります。
たとえば次の文です。
- Maybe this plan will work after all.
この plan は結局うまくいくのかもしれない。
これは、うまくいかないと思っていた流れ があるので「結局」の意味です。
一方で、
- We should try again. After all, we have nothing to lose.
もう一度やってみるべきだ。だって失うものは何もないのだから。
こちらは、try again の理由 を述べています。
つまり、after all を訳す前に、
前後の文の関係を見ること が大切です。
after all と似た表現の違い
after all は「結局」と訳されることがあるため、似た表現と混同しやすいです。
ここで違いを整理しておきましょう。
after all と in the end の違い
in the end も「結局」と訳されますが、こちらは
いろいろあった末に最終的にそうなった
という流れを表しやすい表現です。
一方、after all は
予想に反してそうなった
というニュアンスが出やすいのが特徴です。
比べてみます。
- We stayed home in the end.
いろいろ考えた末に、結局家にいた。 - We stayed home after all.
出かけるつもりだったけれど、結局家にいた。
つまり、after all のほうが
「思っていたのと違った」感じ が強いわけです。
after all と finally の違い
finally は「ついに」「ようやく」という意味で、
長い時間や努力の末に到達した感じが出ます。
- I finally finished the report.
ようやくレポートを書き終えた。
これは「苦労してやっと終わった」感じです。
一方、after all は
努力の長さよりも、予想とのズレ に注目する表現です。
- I finished the report after all.
結局レポートは書き終えた。
こちらは、「終わらないかと思ったけど、終わった」という見え方になります。
after all と because の違い
理由を表す after all は、because と似ています。
ただし、まったく同じではありません。
because は、原因をストレートに示す 表現です。
- I went home because I was tired.
疲れていたので帰宅した。
一方、after all は、
すでに言ったことに対して理由をあとから添える 感じがあります。
- I went home. After all, I was tired.
帰宅したよ。だって疲れていたし。
because のほうが説明的で直接的、
after all のほうが会話らしく、「ほら、こういう理由だよ」 という響きになります。
after all を使うときの注意点
ここは、間違えやすいポイントです。
使い方で迷ったときは、次の3点を確認してみてください。
何でも「結局」と訳さない
after all を見た瞬間に「結局」と訳してしまうと、不自然になることがあります。
たとえば、
- After all, she is your mother.
これを
「結局、彼女はあなたの母親だ」
とすると、かなり不自然です。
ここでは
「だってお母さんなんだから」
「何しろお母さんなのだから」
のように訳すほうが自然です。
「予想に反して」の気配があるかを見る
文末の after all では、
話し手の予想・予定・周囲の見方 と違う結果になったかどうかを確認すると、意味がつかみやすくなります。
- I can come after all.
結局、行けるよ。
この文には、
「行けないかもしれなかった」
という背景がにじんでいます。
訳語を固定しすぎない
after all の訳は、文脈によって変わります。
「だって」だけに固定すると幼く聞こえることがありますし、
「何しろ」だけだとかたく見えることがあります。
実際には、次のように言い換えると自然です。
- だって
- というのも
- 何しろ
- そもそも
- なんといっても
- 結局
- やっぱり
英語を日本語に一語一訳で当てはめないこと が大切です。
after all と間違えやすい形
after all は熟語として覚えるべき表現ですが、見た目が似ていて紛らわしい形もあります。
after all + 名詞のまとまりではないか確認する
たとえば次の文です。
- After all I did for you, you didn’t even say thank you.
この after all は、熟語の「after all」というより、
after + all I did for you
というまとまりで読んだほうが自然です。
意味は
「あなたのためにあれだけしてあげたのに」
です。
つまり、いつも機械的に
after all = 結局 / だって
と考えるのではなく、
後ろに何が続いているか を見る必要があります。
after all の言い換え表現
after all に近い表現も知っておくと、言い換えや比較に役立ちます。
「結局」に近い言い換え
- in the end
- ultimately
- when all is said and done
ただし、それぞれニュアンスは少し違います。
after all は特に、予想とのズレ を出したいときに向いています。
「だって・何しろ」に近い言い換え
- because
- since
- for
- after all
この中では、after all は少し会話的で、
相手に「ほら、それが理由だよ」と補う感じ が出しやすい表現です。
after all の自然な覚え方
覚え方はシンプルです。
after all = 全部ひっくるめて考えると
このイメージを持っておくと、2つの意味がつながります。
- 全部考えてみると、結局そうだった
- 全部考えれば、だってそうでしょう
この感覚がつかめると、
「結局」と「だって」がバラバラの意味ではなく、1本の線で理解できます。
after all のよくある質問
after all は文頭でも使えますか?
使えます。
むしろ、理由を添える意味では文頭でよく使われます。
- After all, he did his best.
だって彼はベストを尽くしたのだから。
after all は文末でも使えますか?
使えます。
文末では、「結局」「やっぱり」 の意味になりやすいです。
- I liked it after all.
結局、それが気に入った。
after all はフォーマルですか?
会話でも文章でも使えます。
ただし、日本語にするときの「だって」はかなりカジュアルなので、文脈によっては
「というのも」「何しろ」「そもそも」
のように訳し分けると自然です。
まとめ
after all は、単に「結局」と覚えるだけでは不十分です。
大事なのは、次の2つを使い分けること です。
- 結局・やっぱり
→ 予想に反した結果を言う - だって・何しろ
→ 前の内容の理由や根拠を補う
迷ったときは、次の順番で考えると判断しやすくなります。
- after all は 文頭 か 文末 か
- 前後関係は 結果 なのか 理由 なのか
- 日本語では 結局 と訳すべきか、だって・何しろ と訳すべきか
この3つを意識するだけで、after all の理解も、使い方もかなり安定します。
英語表現は、一つの訳語だけで覚えるより、どんな場面で使われるか までセットで覚えるほうが実践的です。
after all も、ぜひ 「結局」だけで終わらせず、理由を足す表現としても使える ことまで押さえておきましょう。
