「give me a break」は、英会話でよく出てくるカジュアルな表現です。
直訳すると「休憩をちょうだい」「少し休ませて」ですが、日常会話ではそれだけではありません。実際には、「勘弁してよ」、「いい加減にして」、「それはないでしょ」 のように、いらだち・あきれ・不満をこめて使われることが多い表現です。辞書でも、主に「もう責めないで」「うるさくしないで」と相手に言う用法と、「信じられない」「ばかげている」と反応する用法が示されています。
英語学習でつまずきやすいのは、直訳と実際のニュアンスがかなり違うことです。意味を一つだけで覚えるより、どんな場面で出るかまでセットで押さえると、ぐっと使いやすくなります。
give me a break の意味をひとことで言うと?
いちばん自然な理解は、「もうその話はやめて」「勘弁して」「そんなの信じられない」です。
場面によって、日本語では次のように訳し分けるとしっくりきます。
- 勘弁してよ
- いい加減にして
- 大目に見てよ
- 冗談でしょ
- そんな馬鹿な
つまり、ひとつの日本語に固定するより、相手の言動に対して「うんざり・不満・ disbelief」を返す表現として覚えるのがコツです。Merriam-Webster は「邪魔するのをやめて」「不公平に扱わないで」といった意味、さらに「信じられない・うんざりする」といった反応の意味を挙げています。Cambridge や Collins でも、批判や干渉をやめてほしいとき、または相手をばかげている・うっとうしいと感じるときの表現として説明されています。
give me a break が使われる場面
責められて「勘弁してよ」と言いたいとき
相手に責められたり、厳しく言われたりしたときの 「そんなに言わないで」 という感じです。
例
A: You’re late again.
B: Give me a break. The train was delayed.
この場合は、
「勘弁してよ。電車が遅れたんだよ」
のようなニュアンスです。辞書の「stop bothering me」「stop treating me harshly」に近い使い方です。
文句や小言にうんざりして「いい加減にして」と言うとき
相手がしつこく言ってきたり、文句ばかり言ったりするときに使えます。
例
A: You still haven’t finished? Why are you so slow?
B: Give me a break. I’m doing my best.
ここでは
「もういい加減にして。ちゃんとやってるよ」
という感じです。Cambridge でも「批判や干渉をやめて」という説明があり、この使い方とよく合います。
相手の発言にあきれて「冗談でしょ」と返すとき
何か信じがたいことを聞いたときにも使えます。
例
A: I can finish this whole report in five minutes.
B: Give me a break.
このときは
「冗談でしょ」
「そんなわけないでしょ」
という意味に近いです。Merriam-Webster でも、相手の言動を信じられない・うんざりだと感じたときの用法が示されています。
本当に「少し休ませて」と言いたいとき
直訳どおり、「ちょっと休ませて」 の意味で使われることもあります。ただし、日常会話では いらだった響き を持つことがあるため、単に休憩したいだけなら別の言い方のほうが安全です。実際、学習サイトでも “Let me take a break.” や “Let me rest a little.” のほうが誤解が少ないと案内されています。
例文でニュアンスをつかもう
1. 勘弁してよ
- Give me a break. It was just one mistake.
たった一回のミスなんだから、勘弁してよ。 - Come on, give me a break. I said I was sorry.
ねえ、勘弁してよ。謝ったじゃん。
2. いい加減にして
- Give me a break. Stop complaining all the time.
いい加減にして。いつも文句ばかり言わないで。 - Oh, give me a break. You’ve asked me that three times already.
もう勘弁してよ。それ、もう3回も聞かれてるよ。
3. 冗談でしょ
- You think he wrote this by himself? Give me a break.
これを彼が一人で書いたと思うの? 冗談でしょ。 - Five thousand dollars for that bike? Give me a break.
あの自転車が5000ドル? それはないでしょ。
4. 休ませて
- Give me a break. I’ve been working since morning.
ちょっと休ませて。朝からずっと働いてるんだ。
ただし最後の意味は、会話によっては 「不満げ」「少し強い」 と受け取られることがあります。単純に休憩したいだけなら、次の言い方のほうが自然です。
本当に休みたいときは何と言う?
give me a break は、場合によっては「イライラしている」響きが出ます。
そのため、ただ休憩したいだけなら、次の表現が使いやすいです。
やわらかく言いたいとき
- Let me take a break.
少し休ませて。 - Let me rest a little.
ちょっと休ませて。 - Can I take a short break?
少し休憩してもいい?
特に仕事や学校など、丁寧さが必要な場面では、こちらのほうが自然です。DMM 英会話でも、休憩したいときに give me a break でも間違いではないが、少々強い・命令っぽいことがあると説明されています。
似ている表現との違い
give someone a break との違い
give someone a break は、
「その人を大目に見る」
「少し休ませる」
という意味です。
例
- Give him a break. He’s new here.
彼を大目に見てあげて。まだ新人なんだから。
つまり、
- Give me a break.
→ 私に対して「もう勘弁して」 - Give him a break.
→ 彼に対して「そんなに厳しくしないで」
という違いがあります。これは Cambridge、Merriam-Webster、Oxford でも確認できます。
Are you kidding? との違い
Are you kidding? は、主に 「冗談でしょ?」 に近い表現です。
一方 give me a break は、驚きだけでなく、いらだちやあきれも入りやすいのが特徴です。Oggi の解説でも、文脈によって「冗談だろう?」の意味になることが紹介されています。
Go easy on me との違い
Go easy on me. は、
「そんなに厳しくしないで」
と、やや落ち着いてお願いする表現です。
それに対して Give me a break. は、もっと感情が出やすく、口調も強くなりやすいです。Oggi では類似表現として Go easy on me. や Don’t be so harsh. が挙げられています。
ネイティブっぽく聞こえる言い方
会話では give me がつながって、gimme a break のように聞こえることがあります。かなり口語的ですが、意味は同じです。カジュアルな会話ではよく耳にする形です。
ただし、言い方が強いと本当にイライラしているように聞こえるので、使う相手は選びましょう。
💡 こんな相手には使いやすいです。
- 友達
- 家族
- 気心の知れた同僚
⚠️ こんな相手には避けたほうが無難です。
- 上司
- 先生
- 初対面の相手
- 丁寧さが必要な場面
give me a break を使うときの注意点
1. 便利だけれど、やや強め
この表現は便利ですが、やさしい表現ではありません。
場面によっては、不機嫌・反抗的・うんざりした響きになります。辞書でも informal とされ、迷惑・批判・不公平さへの反応として説明されています。
2. 「休ませて」の意味だけで覚えない
直訳だけ覚えると、会話で誤解されやすいです。
「休憩したい」と言いたいだけなのに、相手には 「勘弁してよ」 と聞こえることがあります。そこがこの表現のいちばん大事な注意点です。
3. 文脈で意味が決まる
同じ Give me a break. でも、
- 責められているとき → 勘弁してよ
- しつこい相手に → いい加減にして
- 信じがたい話に → 冗談でしょ
- 疲れている場面 → ちょっと休ませて
のように意味が変わります。
前後の会話を見ることが、意味を取り違えないコツです。
まとめ
give me a break は、ネイティブがよく使うカジュアルな英語表現で、中心になる意味は次の3つです。
- 勘弁してよ
- いい加減にして
- 冗談でしょ
直訳の「休ませて」で使えることもありますが、日常会話では いらだちやあきれ をこめることが多いため、単に休憩したいだけなら Let me take a break. のような表現のほうが自然です。
このフレーズは、意味を一つに決めつけず、場面で覚えるのがいちばんです。
「責められたとき」「うんざりしたとき」「信じられないとき」の3場面を意識しておくと、会話でも読み取りやすくなります。
