be supposed to は、英会話でも英文読解でもよく出てくる重要表現です。
学校では「〜することになっている」と習うことが多いですが、実際にはそれだけでは足りません。
この表現は、場面によって
- 決まり・ルール
- 予定・約束
- 期待されていること
- 本来そうであるはずのこと
を表します。
しかも、was supposed to のように過去形になると、
「〜するはずだったのに、実際はそうならなかった」 というニュアンスが出ることも多いです。
この記事では、初心者にもわかるように、意味・使い方・似た表現との違い・よくあるミスまでまとめて解説します。
読み終わるころには、be supposed to を自分で使い分けられる状態を目指せます。
be supposed to の意味
be supposed to の基本イメージ
be supposed to の基本イメージは、
「そうするのが前提になっている」 です。
つまり、自分の強い意思というより、ルール・予定・周囲の期待・一般的な前提が先にあります。
たとえば、
- 学校は8時半までに行くものだ
- 会議は10時開始の予定だ
- この薬は効くはずだ
- 今日は彼が来ることになっている
のように、自分以外の基準や前提があるときに使いやすい表現です。
日本語ではどう訳すと自然か
be supposed to は、いつも同じ日本語で訳すより、文脈に合わせて訳し分けるほうが自然です。
| 英語のニュアンス | 自然な日本語訳 |
|---|---|
| rule / duty | 〜することになっている / 〜しなければならない |
| arrangement | 〜する予定になっている |
| expectation | 〜するはずだ |
| negative rule | 〜してはいけない |
| past expectation not met | 〜するはずだった / 〜することになっていた |
「〜することになっている」だけで覚えると不自然になる場面があるので、
「前提・期待がある」 とセットで覚えるのがおすすめです。
be supposed to の基本の形
文の形
基本の形はとてもシンプルです。
主語 + be動詞 + supposed to + 動詞の原形
例
- I am supposed to call him today.
- You are supposed to wear a helmet.
- She is supposed to arrive at noon.
ポイントは、to の後ろは動詞の原形になることです。
be動詞は主語と時制で変わる
be supposed to の be は、主語や時制によって変わります。
| 主語 | 現在形 | 過去形 |
|---|---|---|
| I | am supposed to | was supposed to |
| you / we / they | are supposed to | were supposed to |
| he / she / it | is supposed to | was supposed to |
たとえば、
- I am supposed to finish this today.
- He was supposed to come yesterday.
のように使います。
be supposed to の使い方
ルール・決まりを表す
まず多いのが、ルールや決まりを表す使い方です。
この場合は、
「本来はそうしなければならない」
「そうする決まりだ」
という感覚になります。
例文
- You are supposed to wear a seat belt.
- Students are supposed to submit the report by Friday.
- We are supposed to turn off our phones during the movie.
日本語にすると、
- シートベルトを着けることになっている
- 学生は金曜までにレポートを出すことになっている
- 映画の間はスマホを切ることになっている
という感じです。
ここでのポイントは、話し手の個人的な命令というより、ルールが背景にあることです。
予定・約束を表す
次に多いのが、予定・約束です。
この場合は、
「そういう予定になっている」
「そうする約束だ」
という意味になります。
例文
- I am supposed to meet my boss at 3.
- The train is supposed to leave at 10.
- We are supposed to have dinner with them tonight.
この使い方では、自分で決めた意思というより、
すでに決まっている予定を伝える感じです。
たとえば、
- I’m going to meet my boss at 3.
よりも - I’m supposed to meet my boss at 3.
のほうが、「そういう予定が入っている」 という響きが強くなります。
周囲の期待や当然とされることを表す
be supposed to は、周囲がそう期待していることや、
一般的にそうあるべきと考えられていることにも使えます。
例文
- Parents are supposed to protect their children.
- You are supposed to help each other.
- He is supposed to be the best player on the team.
この場合は、
- 親は子どもを守るものだ
- お互い助け合うものだ
- 彼はチームで一番の選手のはずだ
のように訳せます。
「社会的にそう考えられている」
「そうあるのが当然だと思われている」
というニュアンスが出やすい使い方です。
物の役割や想定を表す
人だけでなく、物や仕組みがどう機能する想定なのかを言うときにも使えます。
例文
- This button is supposed to open the menu.
- The battery is supposed to last for a year.
- This medicine is supposed to help you sleep.
この使い方では、
- このボタンを押すとメニューが開くはずだ
- この電池は1年もつはずだ
- この薬は眠りやすくするはずだ
というように、設計上の役割・本来の働きを表せます。
会話では、
- What is this supposed to do?
これは何のためのもの?
のような形もよく使われます。
過去形で「〜するはずだったのに」を表す
was supposed to / were supposed to は特に重要です。
この形は単なる過去ではなく、文脈によっては
「〜するはずだったのに、実際はそうならなかった」
というニュアンスを持ちます。
例文
- I was supposed to call you last night.
- She was supposed to be here by noon.
- The package was supposed to arrive today.
日本語では、
- 昨夜あなたに電話するはずだった
- 彼女は正午までにここにいるはずだった
- 荷物は今日届くはずだった
となります。
この形は、遅れ・未実現・食い違いを表す場面でとてもよく使われます。
be supposed to の否定文と疑問文
not supposed to は「してはいけない」
be not supposed to は、
「〜することになっていない」 だけでなく、実際には
「〜してはいけない」
と訳すほうが自然なことが多いです。
例文
- You are not supposed to park here.
- We are not supposed to eat in this room.
- He is not supposed to use this computer.
意味は、
- ここに駐車してはいけない
- この部屋で食べてはいけない
- 彼はこのパソコンを使ってはいけない
です。
禁止・ルール違反のニュアンスが出やすいので、
単に「予定がない」とは違うことに注意しましょう。
疑問文では「どうすればいいの?」「本来どうなの?」
疑問文では、本来どうすることになっているのかをたずねる形になります。
例文
- What am I supposed to do?
- Are we supposed to bring our own lunch?
- Is this supposed to be funny?
それぞれ、
- 私はどうすればいいの?
- お弁当は持参することになっていますか?
- これって面白いってこと?
という意味です。
特に What am I supposed to do? は会話でよく使います。
困ったときの定番表現として覚えておくと便利です。
be supposed to と似た表現の違い
should との違い
should は、話し手の判断として
「〜したほうがいい」「〜すべきだ」
と助言する感じがあります。
一方、be supposed to は
「そうする前提・決まり・期待がある」
という客観性が強めです。
比べてみましょう。
- You should study tonight.
今夜勉強したほうがいいよ。 - You are supposed to study tonight.
今夜勉強することになっているよ。
前者は助言、後者は決まりや予定の確認に近いです。
have to との違い
have to は、必要性や義務をはっきり示します。
- I have to go now.
もう行かないといけない。
これは、かなり直接的です。
一方で、
- I’m supposed to go now.
もう行くことになっている。
は、予定・流れ・前提に沿った言い方です。
つまり、have to のほうが圧が強く、be supposed to のほうが少しやわらかいと考えるとわかりやすいです。
be going to との違い
be going to は、自分の意思や見込みが入りやすい表現です。
- I’m going to start a new diet.
新しいダイエットを始めるつもりです。
これに対して、
- I’m supposed to start a new diet.
新しいダイエットを始めることになっている。
だと、
医者に言われた
スケジュール上そうなっている
など、外から決まっている感じが出ます。
will との違い
will は、単純な未来や意思を表す基本表現です。
- The train will leave at 10.
これは未来の事実を述べる感じです。
一方、
- The train is supposed to leave at 10.
は、
時刻表・予定上は10時発
というニュアンスになります。
そのため、遅れや変更の可能性を含んで聞こえることもあります。
be supposed to のよくある間違い
to の後ろを原形にしない
よくあるミスがこれです。
❌ I am supposed to going there.
⭕ I am supposed to go there.
to の後ろは動詞の原形です。
be動詞を入れ忘れる
supposed to の前には、am / is / are / was / were などの be動詞 が必要です。
❌ I supposed to call him.
⭕ I am supposed to call him.
should と同じ感覚で使いすぎる
be supposed to は便利ですが、何でもかんでも should の代わりにはできません。
自分の意見として助言したいだけなら should、
ルール・予定・前提を言いたいなら be supposed to が合います。
過去形のニュアンスを見落とす
was supposed to を見たら、
単なる過去ではなく、「その通りにならなかった可能性」 も意識しましょう。
文脈によっては、
- そうなる予定だった
- でも実際は違った
という含みがあります。
be supposed to の例文まとめ
ここでは、そのまま使いやすい例文を場面別にまとめます。
日常会話で使いやすい例文
- I’m supposed to get up early tomorrow.
明日は早起きすることになっています。 - You’re supposed to take off your shoes here.
ここでは靴を脱ぐことになっています。 - We’re supposed to meet at the station.
駅で会うことになっています。 - He’s supposed to be very kind.
彼はとても親切らしいです。 - This app is supposed to make studying easier.
このアプリは勉強をしやすくするはずです。
否定文の例文
- You’re not supposed to touch that.
それに触ってはいけません。 - We’re not supposed to talk during the test.
テスト中は話してはいけません。 - I’m not supposed to tell anyone.
誰にも話してはいけないことになっています。
過去形の例文
- I was supposed to send the email yesterday.
昨日そのメールを送るはずでした。 - They were supposed to arrive in the morning.
彼らは朝に到着するはずでした。 - The meeting was supposed to start at 2.
会議は2時に始まる予定でした。
be supposed to を覚えるコツ
「自分の意思」ではなく「外側の前提」で覚える
be supposed to を覚えるときは、
「私はこうしたい」ではなく、「そうすることになっている」
という発想で押さえると整理しやすいです。
次のように分けると混乱しにくくなります。
自分の意思が強い
- be going to
- will
外側の前提が強い
- be supposed to
まずはこの3つを覚える
最初は、次の3パターンを押さえれば十分です。
- You are supposed to 〜
〜することになっている - You are not supposed to 〜
〜してはいけない - I was supposed to 〜
〜するはずだった
この3つだけでも、かなり実用的です。
まとめ
be supposed to は、単に「〜することになっている」と訳すだけではもったいない表現です。
大事なのは、
「ルール・予定・期待など、外側の前提がある」
という感覚でつかむことです。
最後に要点をまとめます。
- be supposed to = そうする前提になっている
- ルール・予定・期待・本来の役割を表せる
- not supposed to は 「〜してはいけない」 の意味になりやすい
- was supposed to は 「〜するはずだったのに」 のニュアンスが出やすい
- should / have to / be going to / will とは少しずつ役割が違う
迷ったら、まずは
「自分で決めたこと」ではなく、「そうなっていること」
と言いたい場面で使ってみてください。
この感覚がつかめると、be supposed to はかなり使いやすくなります。
