「can と be able to は、どちらも『できる』と習ったけれど、実際はどう違うの?」と迷う人は多いです。
結論から言うと、ふつうの会話で「できる」と言いたいなら can が基本です。
一方で、他の助動詞と組み合わせたいときや、少しかために表現したいときは be able to が活躍します。
まずは、全体像を表でつかみましょう。
| 表現 | 基本イメージ | 使いやすい場面 |
|---|---|---|
| can | いちばん基本の「できる」 | 日常会話、今の能力、許可、依頼 |
| be able to | 「できる」を表す別の形 | will / may / should などと一緒に使うとき、ややかために言いたいとき |
最初に覚えるなら、この一文で十分です。
迷ったら can。can が使えない形では be able to。
can / be able to の違いを先に結論
普段の「できる」は can が自然
日常英語で「できる」と言うときは、まず can を使えば大きく外しません。
- I can swim.
- She can speak English.
- We can finish this today.
どれも自然で、会話でもよく使います。
もちろん、be able to を使っても文法的に間違いではありません。
- I am able to swim.
- She is able to speak English.
ただ、こうした文は、ふつうの会話では can のほうが軽くて自然に聞こきやすいです。
be able to は「can の代わりが必要な場面」で強い
be able to が本当に役立つのは、can では形を作れない場面です。
たとえば、次のような形です。
- will be able to
- may be able to
- should be able to
- have to be able to
英語では、助動詞を重ねて使えません。
そのため、will can や should can とは言えません。
- × You will can speak English.
- ○ You will be able to speak English.
ここを理解すると、can と be able to の違いがかなりすっきりします。
can は「できる」以外の意味もある
can がややこしく見えるのは、「能力」以外の意味でも使われるからです。
能力の can
もっとも基本なのが、能力を表す can です。
- I can drive.
- He can cook very well.
これは「~する能力がある」という意味です。
許可の can
can には「~してよい」という許可の意味もあります。
- You can use my pen.
- Can I sit here?
この can は、be able to にそのまま置き換えにくいことがあります。
たとえば Can I sit here? は「ここに座ってもいいですか」という自然な表現です。
しかし Am I able to sit here? にすると、「私はここに座れる状態ですか」のような響きも出やすく、かなり不自然です。
可能の can
can は「状況として可能だ」という意味でも使われます。
- I can meet you tomorrow.
- This road can be dangerous at night.
このように、can は単なる「能力の英語」ではありません。
そのため、can = be able to と丸ごと覚えるとズレが出やすいのです。
be able to を使う場面
他の助動詞と一緒に使うとき
一番大事なのはここです。
- I will be able to join you tomorrow.
- She may be able to help us.
- He should be able to finish it by noon.
つまり、
「できるだろう」
「できるかもしれない」
「できるはずだ」
このように、助動詞の意味を足しながら「できる」と言いたいときは be able to を使います。
少しかために言いたいとき
be able to は can より、少しかしこまった印象になりやすい表現です。
- I am able to work on weekends.
- We are able to provide support in English.
面接、案内文、ビジネス寄りの説明では、こうした表現がしっくりくることがあります。
ただし、会話で何でも be able to にすると、やや硬く聞こえることがあります。
日常会話は can、必要な場面で be able to と考えると使いやすいです。
「できるようになる」を表したいとき
未来の能力や実現可能性を表すときは、will be able to が便利です。
- After more practice, you will be able to speak more smoothly.
- I won’t be able to answer tonight.
「今はまだ難しいが、あとでできるようになる」という流れとも相性のよい表現です。
過去の「できた」は could と was able to のどちら?
ここは、学習者がつまずきやすいポイントです。
昔からあった能力は could
過去の一般的な能力なら、could が自然です。
- I could swim when I was six.
- She could read hiragana at the age of four.
これは「その頃はそういう能力があった」という意味です。
そのとき実際にできたなら was able to
一回の出来事として、実際に達成できたことを言うなら、was able to / were able to が基本です。
- I was able to catch the last train.
- They were able to solve the problem.
ここでは、
「なんとか間に合った」
「実際に成功した」
という意味がはっきり出ます。
迷ったらこう覚える
過去の習慣・一般的な能力 → could
過去の一回の成功 → was able to / were able to
この分け方で覚えると、かなり整理しやすくなります。
can / be able to の使い分けがすぐわかる一覧
| 言いたいこと | 自然な形 | 例文 |
|---|---|---|
| 今できる | can | I can cook. |
| 今できる(ややかため) | be able to | I am able to cook. |
| 将来できるだろう | will be able to | I will be able to cook well soon. |
| できるかもしれない | may be able to | She may be able to come. |
| できるはずだ | should be able to | He should be able to do it. |
| 昔できた(一般的能力) | could | I could run fast when I was a child. |
| そのときできた(成功) | was able to | I was able to finish it yesterday. |
この表を頭に入れておくだけでも、英作文がかなり楽になります。
よくある間違い
will can と言ってしまう
もっとも多いミスのひとつです。
- × I will can go.
- ○ I will be able to go.
未来を入れたいときは、can ではなく be able to を使います。
can to do としてしまう
can のあとに to は置きません。
- × I can to speak English.
- ○ I can speak English.
一方で、be able to は to + 動詞の原形 です。
- I am able to speak English.
この2つは、形ごとセットで覚えるのがコツです。
許可の can を be able to に変えてしまう
- Can I ask a question?
これは自然な許可・依頼の言い方です。
ここを何でも Am I able to ask a question? にすると、不自然になることがあります。
be able to は主に「能力・可能性としてできる」
can はそれに加えて「許可・依頼」でもよく使う
この違いを意識しておきましょう。
英会話で迷ったときの実用ルール
初心者がまず失敗しにくいルールは、次の3つです。
ルール1 普通の「できる」は can
- I can help you.
- We can start now.
まずはこれで十分です。
ルール2 助動詞を足したいなら be able to
- I may be able to help you.
- We should be able to start soon.
- She will be able to come later.
can が使えない形では、be able to に切り替えます。
ルール3 過去の一回成功は was able to
- I was able to talk to him yesterday.
- She was able to find her wallet.
「実際にそのときできた」と言いたいなら、could だけで済ませないほうが自然です。
can / be able to の違いに関するよくある質問
can と be able to はいつでも入れ替えられますか?
いいえ、いつでも同じではありません。
単純な現在の能力なら入れ替えられることは多いですが、許可・依頼の can や、他の助動詞と一緒に使う場面では差が出ます。
be able to のほうが丁寧ですか?
丁寧というより、ややかためです。
そのため、説明文や面接では使いやすい一方、日常会話では can のほうが自然なことが多いです。
「明日できる」は can と will be able to のどちらですか?
会話では can を使うこともありますが、文法の整理としてまず覚えるなら、未来の可否や能力は will be able to を押さえておくと安全です。
特に英作文では、迷ったら will be able to にすると形を作りやすくなります。
まとめ
can と be able to の違いは、次の3点で押さえるとわかりやすくなります。
- 普段の「できる」は can が基本
- 他の助動詞と組み合わせるときは be able to
- 過去の一回の成功は was able to / were able to が自然
最後に、最短の覚え方をもう一度まとめます。
今の「できる」→ can
助動詞つきの「できる」→ be able to
過去の一回成功 → was / were able to
このルールだけでも、can / be able to の使い分けで迷う場面はかなり減ります。
英会話でも英作文でも、まずは次の3文をそのまま使えるようにしておきましょう。
- I can speak English.
- I will be able to speak English better soon.
- I was able to finish the work yesterday.
この3つを使い分けられれば、「できる」の英語はかなり整理できます。
