forget to do / forget doing 違い|未来の行為と過去の記憶の違い

英語の forget は、後ろに to do を置くか doing を置くかで、意味が大きく変わります。

この違いをあいまいなまま覚えていると、
「やり忘れた」と言いたいのに
「やったことを忘れた」という逆の意味になってしまいます。

結論から言うと、ポイントはとてもシンプルです。

forget to do = これからするはずだった行為をし忘れる
forget doing = すでにした行為の記憶がない

まずは、この違いを一気につかみましょう。

目次

forget to do / forget doing の違いはこの1点

スクロールできます
表現意味行為は実際にした?イメージ
forget to do~するのを忘れるしていないこれからするはずだったこと
forget doing~したことを忘れるしているすでにしたことの記憶

ここでいう「未来」「過去」は、文法用語の時制の話ではありません。

その行為を、話し手がどの時点のこととして見ているか が大事です。

たとえば、

  • I forgot to lock the door.
    → ドアに鍵をかけるのを忘れた
    結局、鍵をかけていない
  • I forgot locking the door.
    → ドアに鍵をかけたことを忘れた
    鍵はかけたが、その記憶がない

この1組がわかれば、基本はもう半分理解できています。✅

forget to do の意味と使い方

forget to do は「~するのを忘れる」

forget to do は、するべきこと・する予定だったことをし忘れる ときに使います。

つまり、その時点では まだ行為が実行されていない のがポイントです。

例文を見てみましょう。

  • I forgot to send the email.
    メールを送るのを忘れました。
  • She forgot to bring her umbrella.
    彼女は傘を持ってくるのを忘れました。
  • Don’t forget to call me.
    電話するのを忘れないでね。

どの文も、「本当はするはずだったのに、しなかった」という流れになっています。

forget to do が使われやすい場面

forget to do は、日常会話でもかなりよく使われます。

特によくあるのは、次のような場面です。

  • 宿題をやり忘れる
  • ドアに鍵をかけ忘れる
  • 電気を消し忘れる
  • メールを送り忘れる
  • 連絡し忘れる

つまり、用事・義務・予定・注意事項 と相性がいい表現です。

「やり忘れた」はまず forget to do を疑う

日本語で「〜し忘れた」と言いたいときは、まず forget to do を考えると整理しやすいです。

たとえば、

  • 宿題をやり忘れた
    I forgot to do my homework.
  • ミルクを買い忘れた
    I forgot to buy milk.
  • アラームをセットし忘れた
    I forgot to set the alarm.

“まだしていなかった行為” を表すなら、こちらです。

forget doing の意味と使い方

forget doing は「~したことを忘れる」

一方の forget doing は、すでにした行為の記憶がない ときに使います。

こちらは、行為そのものは終わっています。
忘れているのは、行為ではなく記憶 です。

例文を見てみましょう。

  • I forgot locking the door.
    ドアに鍵をかけたことを忘れました。
  • He forgot meeting her before.
    彼は以前彼女に会ったことを忘れていました。
  • I’ll never forget meeting you.
    あなたに会ったことは決して忘れません。

最後の文は forget doing の感覚をつかむのにとても役立ちます。

「会うことを忘れない」ではなく、
会ったという経験・記憶を忘れない という意味です。

forget doing は「経験」や「記憶」と結びつく

forget doing は、次のような内容と結びつきやすいです。

  • 以前会ったこと
  • すでに送ったこと
  • すでに話したこと
  • 以前見たこと
  • 過去の出来事や体験

つまり、中心にあるのは 記憶 です。
そのため、単なる用事よりも、経験・過去の出来事 を話すときにしっくりきます。

2つを並べると違いがはっきりわかる例文

1. 宿題の例

  • I forgot to do my homework.
    宿題をするのを忘れた。
    宿題はまだ終わっていない
  • I forgot doing my homework.
    宿題をしたことを忘れた。
    宿題はもうやったが、その記憶がない

このペアは、意味の差がとてもはっきり出ます。

2. ドアの鍵の例

  • I forgot to lock the door.
    ドアに鍵をかけるのを忘れた。
    鍵をかけていない
  • I forgot locking the door.
    ドアに鍵をかけたことを忘れた。
    鍵はかけた

英語では、後ろの形が変わるだけで、現実の状況まで変わります。⚠️
ここを雑に覚えると、伝えたい内容が逆になります。

3. メールの例

  • She forgot to send the email.
    彼女はメールを送るのを忘れた。
    未送信
  • She forgot sending the email.
    彼女はメールを送ったことを忘れた。
    送信済み

実務や仕事の場面では、この違いはかなり重要です。

よくある間違いと迷いやすいポイント

「未来」といっても未来形のことではない

「forget to do は未来、forget doing は過去」と説明されることがありますが、これは 時制の名前 ではありません。

正確には、

  • to do
    → その時点で これから行うはずだった行為
  • doing
    すでに起こった行為の記憶

という見方です。

たとえば I forgot to call her yesterday. でも、文全体は過去の話です。
それでも to call になるのは、「昨日の時点で、電話するという行為がまだ先だった」からです。

「〜し忘れた」を doing にしない

日本語の感覚で、
「宿題を忘れた」
「メールを忘れた」
のように考えると、forget doing を使いたくなることがあります。

ですが、「やるのを忘れた」「送るのを忘れた」と言いたいなら、基本は forget to do です。

doing にすると、
「やったこと自体を覚えていない」
という意味になります。

doing は「動作」ではなく「したことの記憶」を見る

ここが混乱しやすい点です。

forget doing は、単に doing の形を使う表現 ではありません。
意味の中心は “その行為をしたという記憶” にあります。

なので、迷ったら次のように考えてください。

  • 行為そのものが未実行 → to do
  • 行為は実行済みで、記憶があいまい → doing

覚え方のコツ

暗記するときは、次の一言で十分です。

to do = まだしていないこと
doing = もうしたこと

さらに、次のセットで覚えると定着しやすくなります。

  • forget to lock the door
    → 鍵をかけ忘れる
  • forget locking the door
    → 鍵をかけたことを忘れる

この2文を声に出して比べると、違いがかなり頭に残ります。

練習問題

問題

次の日本語に合うように、to dodoing のどちらが自然か考えてみてください。

  1. 私は彼に返信するのを忘れた。
  2. 私は彼に返信したことを忘れた。
  3. 電気を消すのを忘れないで。
  4. 初めてその町を訪れたことを、私は決して忘れない。

解答

  1. I forgot to reply to him.
  2. I forgot replying to him.
  3. Don’t forget to turn off the lights.
  4. I’ll never forget visiting the town for the first time.

2と4は、過去の行為の記憶 に注目しているので doing が自然です。

まとめ

forget to doforget doing の違いは、次のように整理できます。

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表現意味ポイント
forget to do~するのを忘れる行為はまだ実行していない
forget doing~したことを忘れる行為はすでに実行している

迷ったときは、まず自分にこう問いかけてみてください。

その行為は、もう終わっていますか? それとも、まだしていませんか?

これでかなりの確率で判断できます。

「やり忘れた」と言いたいなら forget to do
「やったことを覚えていない」と言いたいなら forget doing

この区別ができるようになると、remember to do / remember doingstop to do / stop doing の理解もしやすくなります。
似た形に見える英文でも、後ろの形が変わると意味まで変わる。そこまで意識できると、英語の読み書きがぐっと正確になります。

この記事を書いた人

英語表現の意味・違い・使い分け、英語例文・英語メール・会話フレーズ、英会話のコツ・勉強法、英検・TOEIC・TOEFLの対策方法、英語学習アプリ・オンライン英会話・英語コーチングなどの情報を発信しています。
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