英語の need はよく使う単語ですが、
need to do と need doing は形が少し似ているぶん、意味の違いでつまずきやすい表現です。
特にややこしいのが、need doing は形が能動っぽいのに、意味は受け身になる ところです。
この記事では、
- need to do
- need doing
- need to be done
- need + 目的語 + 過去分詞
の違いまでまとめて、初心者にもわかるように整理します。
結論からつかめば、この単元はかなりラクになります。
need to do と need doing の違いは?
まずは一番大事な結論です。
| 表現 | 基本の意味 | ポイント |
|---|---|---|
| need to do | 〜する必要がある | 主語がその動作をする |
| need doing | 〜される必要がある | 主語がその動作を受ける |
| need to be done | 〜される必要がある | need doing とほぼ同じ意味 |
つまり、いちばんの違いは 能動か受け身か です。
たとえば、
- I need to clean my room.
→ 私は部屋を掃除する必要がある - My room needs cleaning.
→ 私の部屋は掃除される必要がある
この2文は、似ているようで視点が違います。
前者は 「私が掃除する」 という能動。
後者は 「部屋が掃除される」 という受け身の意味です。
まずはこの一文で覚えるとわかりやすい
need doing = need to be done
この形で覚えると、意味を取り違えにくくなります。
need to do の意味と使い方
need to do は「〜する必要がある」
need to do は、もっとも基本的な形です。
意味はシンプルで、「〜しなければならない」「〜する必要がある」 です。
例文を見てみましょう。
- I need to finish this report today.
今日この報告書を終える必要がある - We need to leave now.
私たちは今出発する必要がある - He needs to call his client.
彼は取引先に電話する必要がある
この形では、主語が実際にその動作をする のがポイントです。
need to do は「人が主語」と覚えると便利。ただし例外はある
学習の初期段階では、
need to do は人が主語になりやすい と覚えると理解しやすいです。
ただし、これはあくまで目安です。
実際には、物や状況が主語になることもあります。
- The city needs to attract more industry.
その都市はもっと産業を呼び込む必要がある
この場合、主語は the city ですが、文の意味としては
「都市側に必要な行動がある」という形です。
そのため、「人が主語 / 物が主語」で機械的に分けるのではなく、主語が動作をするのかどうか で考えるのが大切です。
need doing の意味と使い方
need doing は「〜される必要がある」
need doing は、見た目は need + ing ですが、意味は
「〜される必要がある」 になります。
例文はこちらです。
- This room needs cleaning.
この部屋は掃除される必要がある - The car needs washing.
その車は洗われる必要がある - The report needs updating.
その報告書は更新される必要がある - The batteries need changing.
電池は交換される必要がある
ここでは、主語はどれも 動作をする側ではなく、動作を受ける側 です。
形は能動っぽいのに、意味は受け身
ここが最大の注意点です。
cleaning / washing / updating と見ると、
一見「〜している」「〜すること」のように見えます。
でも、
- This room needs cleaning.
- The car needs washing.
は、
「部屋が掃除する必要がある」
「車が洗う必要がある」
ではありません。
正しくは、
- 部屋が掃除される必要がある
- 車が洗われる必要がある
です。
つまり、need doing は受け身の意味になる特別な形 と理解しておけば大丈夫です。
need doing は need to be done と言い換えられる
この表現は、ほぼそのまま need to be done に言い換えられます。
- The car needs washing.
= The car needs to be washed. - The report needs updating.
= The report needs to be updated. - This problem needs thinking about carefully.
= This problem needs to be thought about carefully.
言い換えられるなら、意味も同じ方向だと判断できます。
need to do と need doing の見分け方
迷ったときは、次の順番で考えると整理しやすいです。
1. 主語はその動作をするのか
主語が動作をするなら need to do です。
- I need to wash the car.
私が洗う
→ need to do - We need to solve the problem.
私たちが解く
→ need to do
2. 主語はその動作を受けるのか
主語が動作を受けるなら need doing です。
- The car needs washing.
車が洗われる
→ need doing - The problem needs solving.
問題が解かれる
→ need doing
3. need to be done に置き換えられるか
迷ったら、need doing → need to be done に直せるかを考えましょう。
- The door needs painting.
→ The door needs to be painted.
自然なので正解です。
逆に、
- I need painting.
は普通かなり不自然です。
「私は塗られる必要がある」という特殊な文脈でなければ成立しにくいからです。
このため、日常的には need doing は「物・事・部分」が主語になることが多い と考えておくと使いやすいです。
あわせて覚えたい関連表現
need to be done
need doing とほぼ同じ意味で、こちらのほうが形としてはわかりやすい表現です。
- The computer needs to be repaired.
- The file needs to be checked.
英作文では、まず need to be done を確実に使えるようにすると安心です。
そのうえで、読解や会話で need doing を見て意味が取れれば十分です。
need + 目的語 + 過去分詞
もうひとつ覚えておきたいのがこの形です。
- I need my hair cut.
髪を切ってもらう必要がある - She needs her hair washed.
彼女は髪を洗ってもらう必要がある
この形は、
need + 目的語 + past participle
で、
「目的語が〜される必要がある」
という意味になります。
need doing と同じく、受け身の意味が入っています。
たとえば、
- My hair needs cutting.
- I need my hair cut.
は、どちらも「髪を切る必要がある」という内容ですが、
前者は 髪そのもの に焦点、後者は 私がそうしてもらう必要 に焦点があります。
よくある間違い
I need doing. は基本的に使わない
need doing は受け身の意味になるので、
主語が「動作を受けるもの」である必要があります。
そのため、
- I need doing.
は通常の学習文脈では不自然です。
言いたいのが「私は休む必要がある」なら、
- I need to rest.
「私は髪を切ってもらう必要がある」なら、
- I need my hair cut.
のように表します。
This car needs to wash. は誤り
これはよくあるミスです。
- This car needs to wash. ✕
車は自分で洗うわけではないので不自然です。
正しくは、
- This car needs washing.
- This car needs to be washed.
です。
need doing のあとに目的語をそのまま置かない
たとえば、
- The car needs washing it. ✕
は誤りです。
washing の対象はすでに主語 the car になっているので、
あとから目的語を重ねることはできません。
「人が主語なら need doing は絶対ダメ」と決めつけない
学習用には
need to do は人、need doing は物
と覚えると便利です。
ただし、本質はそこではありません。
本当に大事なのは、
- 主語が動作するなら need to do
- 主語が動作を受けるなら need doing
という考え方です。
この軸で理解すると、丸暗記に頼らず読めるようになります。
need to do / need doing の使い分けまとめ
最後に、ポイントをもう一度整理します。
最重要ポイント
- need to do
= 〜する必要がある - need doing
= 〜される必要がある - need doing = need to be done
見分け方のコツ
- 主語がその動作をするなら need to do
- 主語がその動作を受けるなら need doing
- 迷ったら need to be done に言い換える
まず覚えたい例文
- I need to clean my room.
私は部屋を掃除する必要がある - My room needs cleaning.
私の部屋は掃除される必要がある - The report needs to be updated.
その報告書は更新される必要がある - I need my hair cut.
髪を切ってもらう必要がある
need to do は能動、need doing は受け身の意味。
ここが理解できれば、この単元はかなり安定します。
受験でも英会話でも役立つので、
まずは I need to clean it. / It needs cleaning. のペアで覚えるのがおすすめです。
