try to do / try doing 違い|努力と試しにやってみるの違い

英語の try to dotry doing は、どちらも日本語では「やってみる」と訳されることが多いため、違いが見えにくい表現です。

しかし、実際にはこの2つは同じではありません。
ざっくり言うと、

try to do は「達成しようと努力する」
try doing は「方法として試しにやってみる」

という違いがあります。

この違いがわかると、英文を読むときも書くときも、意味をかなり正確につかめるようになります。
この記事では、初心者でも迷わないように、例文・覚え方・よくある誤解までまとめて整理します。

目次

try to do / try doing の違いを先に結論で整理

まずは全体像を表でつかみましょう。

スクロールできます
表現コアイメージ自然な日本語使う場面
try to do目標に向かって努力する〜しようとする / 〜しようと努力する難しいこと、達成したいことに向かうとき
try doing方法として試す試しに〜してみる効果があるか、うまくいくか確かめたいとき

たとえば、

  • I tried to open the door.
    → ドアを開けようとした
  • I tried opening the door.
    → 試しにドアを開けてみた

このように、後ろが to dodoing かで、話し手が見ている方向が変わります。

ポイントは、 try to do は「目標」寄り、try doing は「方法」寄り
と考えることです。

try to do の意味と使い方

達成を目指して努力する表現

try to do は、あることを実現しよう、達成しようとして努力する表現です。

日本語では、

  • 〜しようとする
  • 〜しようと努力する
  • なんとか〜しようとする

のように訳すと自然です。

例文を見てみましょう。

  • I tried to call her, but she didn’t answer.
    彼女に電話しようとしたが、出なかった。
  • He tried to lift the box.
    彼はその箱を持ち上げようとした。
  • She is trying to learn Japanese.
    彼女は日本語を身につけようと頑張っている。

ここでは、「その行為を達成したい」という意識 が中心です。

成功したかどうかは文脈しだい

try to do は「努力した」ことを表しますが、成功したかどうかまでは、この形だけでは決まりません。

たとえば、

  • I tried to open the window, but it was stuck.
    窓を開けようとしたが、固くて開かなかった。

この場合は失敗です。
一方で、文脈によっては成功することもあります。

つまり、try to do = 必ず失敗 ではありません。
あくまで中心にあるのは 「達成しようとする努力」 です。

try to do がよく使われる場面

try to do は、次のような場面で使いやすい表現です。

  • 難しそうなことに挑戦するとき
  • 目標達成を意識しているとき
  • 意志や努力を伝えたいとき

たとえば、

  • Try to be patient.
    我慢してみて。 / 辛抱するようにして。
  • I’ll try to finish it by tomorrow.
    明日までに終えられるよう頑張ります。
  • We are trying to solve the problem.
    私たちはその問題を解決しようとしている。

このように、ゴールに向かっている感じ が出るのが try to do の特徴です。

try doing の意味と使い方

方法として「試しにやってみる」

try doing は、ある方法がうまくいくかどうか、効果があるかどうかを試すときに使います。

日本語では、

  • 試しに〜してみる
  • 一度〜してみる
  • 〜してみたらどう?

のように訳すとぴったりです。

例文はこちらです。

  • Try restarting your computer.
    パソコンを再起動してみて。
  • Have you tried using a different password?
    別のパスワードを使ってみましたか。
  • I tried drinking less coffee.
    コーヒーを減らしてみた。

ここでは、「それが解決策になるかもしれないから試す」 という感覚があります。

実際にその行為をやってみるニュアンスがある

try doing は、頭の中で考えるだけではなく、実際にその方法を試してみる というニュアンスが出やすい表現です。

たとえば、

  • Try pressing this button.
    このボタンを押してみて。

これは「押そうと努力して」ではなく、
「その方法を一度やってみて。結果を見よう」 という意味です。

ここが try to do との大きな違いです。

アドバイスや提案でよく使われる

try doing は、誰かにアドバイスするときによく使います。

  • Try getting up earlier.
    もっと早く起きてみたら。
  • Try talking to your teacher.
    先生に相談してみたら。
  • Try using this app.
    このアプリを使ってみて。

この形は、会話でもかなりよく出てきます。
特に、問題解決のための提案 と相性がいい表現です。

try to do / try doing を例文で比較すると違いがよくわかる

ここでは、同じ動詞を使って並べてみます。
比べるとニュアンスの差がはっきり見えます。

open を使う場合

  • I tried to open the door.
    ドアを開けようとした。
  • I tried opening the door.
    試しにドアを開けてみた。

前者は、開けることを目指した行為 に焦点があります。
後者は、開けるという方法を実際に試した ことに焦点があります。

call を使う場合

  • I tried to call him.
    彼に電話しようとした。
  • I tried calling him.
    試しに彼に電話してみた。

後ろの calling のほうは、
「連絡がつくか確かめるために一度電話してみた」という感じが出ます。

sleep を使う場合

  • I tried to sleep.
    寝ようとした。
  • Try sleeping earlier.
    もっと早く寝てみて。

前者は「寝る努力」、後者は「早く寝るという方法を試す提案」です。

stay calm を使う場合

  • Try to stay calm.
    落ち着こうとして。
  • Try staying calm.
    落ち着いた状態を保ってみて。

少し細かい違いですが、
try to stay calm は努力の響きが強く、
try staying calm は方法・助言の響きが強めです。

よくある誤解と注意点

「try doing は必ず成功した」ではない

これはとても大事です。

try doing は「試しに実際にやってみる」ニュアンスがありますが、
その結果うまくいったかどうかまでは別問題 です。

たとえば、

  • I tried opening the door, but it was locked.
    試しにドアを開けてみたが、鍵がかかっていた。

この文では、開ける動作は試した けれど、結果として開かなかったわけです。

つまり、try doing は「成功」ではなく「試行」 を表します。

「try to do は実際には何もしていない」とは限らない

これも誤解されやすい点です。

try to do は、行動に移していないとは限りません。
実際にかなり行動している場合もあります。

  • He tried to fix the machine for hours.
    彼は何時間もその機械を直そうとした。

この文では、明らかに努力しています。
ただし焦点は、方法を試したこと ではなく、直すという目標に向けた努力 にあります。

「努力」か「試し」かで考えると迷いにくい

迷ったら、次の問いを自分にしてみてください。

その文で言いたいのは、 「達成しようと頑張ったこと」なのか、 「方法として一度試したこと」なのか。

これでかなりの場面は判断できます。

迷ったときの覚え方

覚え方は、次の2本で十分です。

1. ゴールに向かうなら try to do

「なんとか達成したい」
「実現したい」
「努力している」

この感覚なら try to do です。

  • try to win
  • try to understand
  • try to finish
  • try to change

どれも、目標に向かう感じ があります。

2. 方法を一度試すなら try doing

「これでうまくいくかも」
「とりあえずやってみよう」
「別の方法を試そう」

この感覚なら try doing です。

  • try using
  • try changing
  • try restarting
  • try talking

どれも、解決策や手段を試す感じ があります。

3. 一言で覚えるならこのフレーズ

try to do = 目標に向かって努力
try doing = 方法として試す

この形で覚えると、実際の英文でも迷いにくくなります。

よく使う英文パターン

ここでは、そのまま使いやすい形をまとめます。

try to do の定番パターン

  • I’ll try to do it.
    やってみます。
  • We tried to help him.
    私たちは彼を助けようとした。
  • She tried to explain everything.
    彼女はすべて説明しようとした。
  • Try to remember this rule.
    このルールを覚えるようにして。

try doing の定番パターン

  • Try doing it this way.
    このやり方でやってみて。
  • Have you tried talking to her?
    彼女に話してみましたか。
  • Try using a dictionary.
    辞書を使ってみて。
  • I tried changing the settings.
    設定を変えてみた。

会話では特に Have you tried … ? がよく使われます。
困りごとへのアドバイスとしてとても自然です。

ミニ確認問題

ここで短く確認しておきましょう。

問題1

「眠れないなら、ホットミルクを飲んでみたら」はどちらでしょうか。

答え:try doing

  • Try drinking hot milk.

これは、ホットミルクを方法として試す提案だからです。

問題2

「彼は試験に合格しようと頑張った」はどちらでしょうか。

答え:try to do

  • He tried to pass the exam.

これは、合格という目標に向けた努力だからです。

問題3

「私はそのアプリを使ってみた」はどちらでしょうか。

答え:try doing

  • I tried using the app.

これは、アプリを試しに実際に使ったという意味です。

まとめ

try to dotry doing の違いは、次のように整理できます。

  • try to do
    = 〜しようとする / 〜しようと努力する
    = 目標に向かう表現
  • try doing
    = 試しに〜してみる
    = 方法を試す表現

迷ったら、

「努力・達成」なら try to do
「試し・方法」なら try doing

と考えてください。

この違いがつかめると、英作文でも英会話でもかなり自然になります。
特に Try restarting, Try talking to …, I tried to … のような基本形はよく使うので、例文ごと覚えておくのがおすすめです。

この記事を書いた人

英語表現の意味・違い・使い分け、英語例文・英語メール・会話フレーズ、英会話のコツ・勉強法、英検・TOEIC・TOEFLの対策方法、英語学習アプリ・オンライン英会話・英語コーチングなどの情報を発信しています。
自身の英語学習経験と、教材・学習サービスの利用経験をもとに、初心者にもわかりやすく、実際に役立つ情報を重視して記事を作成しています。記事は辞書・公式情報・教材情報などを確認し、必要に応じて内容を更新しています。

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