英語の stop to do と stop doing は、形が少し似ているのに、意味ははっきり変わります。
先に結論を言うと、stop to do は「いったん止まって、これから別のことをする」、stop doing は「今していることをやめる」 です。Cambridge Grammar と British Council でも、stop + -ing は行為がもう続いていないこと、stop + to不定詞 は別のことをするために今の行動を止めることとして説明されています。
この違いは、学校英語でも会話でもよく出ます。
しかも、訳し方を間違えると文全体の意味が逆に近くなることもあります。
この記事では、初心者の方でも迷わないように、
- 2つの意味の違い
- すぐ見分けるコツ
- よくある間違い
- 似た「意味が変わる表現」
まで、まとめて整理します。
stop to do / stop doing の違いをまず一言で整理
まずは、最重要ポイントを表で見てください。
| 表現 | 基本の意味 | イメージ | 例 |
|---|---|---|---|
| stop to do | 〜するために立ち止まる / 今の行動を止めて別のことをする | Aを止めて、これからBをする | We stopped to eat lunch. |
| stop doing | 〜するのをやめる | 続いていたAを中止する | We stopped eating lunch. |
💡 この1行で覚えるなら、次のように考えるとわかりやすいです。
- to do なら、後ろの動作は これからすること
- doing なら、後ろの動作は すでにしていたこと
この区別は、Cambridge Grammar の「行為がもう続いていない」と「別のことをするために止まる」という説明と一致しています。
stop to do の意味|止まってから別の行動をする
stop to do は「〜するために立ち止まる」
stop to do は、今している行動をいったん止めて、別の目的の行動をする ときに使います。
たとえば歩いている途中で写真を撮るなら、
We stopped to take a picture.
私たちは写真を撮るために立ち止まった。
という意味です。
ここで止めたのは「歩くこと」で、これからするのは「写真を撮ること」です。
つまり、止めた行動 と 後ろの to do の行動 は別です。Cambridge でも、旅の途中で城を見るために止まる例が使われていますし、British Council でも、動画を止めて質問する例で同じ考え方が示されています。
stop to do の例文
次の例を見てみましょう。
- I stopped to check my phone.
私はスマホを確認するために手を止めた。 - She stopped to talk to her teacher.
彼女は先生に話しかけるために立ち止まった。 - We stopped to have some coffee.
私たちはコーヒーを飲むために立ち寄った。 - The teacher stopped to explain the point.
先生はその点を説明するために話をいったん止めた。
ここで大切なのは、必ずしも「物理的に立ち止まる」だけではない ということです。
British Council の例のように、動画を止める・作業を止める・話を止める のような場面でも使えます。つまり、何かを中断して、別の行動に移る という感覚です。
stop to do の訳し方のコツ
stop to do は、日本語では次のように訳すと自然です。
- 〜するために立ち止まる
- 〜するために手を止める
- いったん止めて〜する
- 途中で〜するために中断する
文脈によっては、「立ち止まる」と訳すより 「いったん〜して」 のほうが自然なこともあります。
たとえば、
He stopped to answer the phone.
は
「彼は電話に出るために立ち止まった」でも間違いではありませんが、実際には
「彼は電話に出るためにいったん手を止めた」
のほうが自然に伝わることもあります。
stop doing の意味|今していることをやめる
stop doing は「〜するのをやめる」
stop doing は、今まで続いていた行動や習慣をやめる ときに使います。
She stopped smoking.
彼女はたばこを吸うのをやめた。
この文では、やめたのは smoking です。
つまり、doing の内容そのものを中止する のが stop doing です。
Cambridge Grammar では、stop + -ing はその行動や出来事がもう続いていないことを表す と説明されています。British Council も、the action is not happening any more と明示しています。
stop doing の例文
- He stopped playing video games.
彼はゲームをするのをやめた。 - They stopped using plastic bags.
彼らはビニール袋を使うのをやめた。 - Please stop talking.
おしゃべりをやめてください。 - I stopped drinking too much coffee.
私はコーヒーの飲みすぎをやめた。
この形では、doing の中身が「やめる対象」 です。
そのため、stop doing を見たら、まずは 「何をやめたのか」 を考えると理解しやすくなります。Cambridge でも、雨が止む例や、スーパーでプラスチック袋の使用をやめる例が出されています。
stop doing が使われやすい場面
stop doing は、次のような場面でよく使われます。
- 習慣をやめる
例:stop smoking, stop drinking - 今その場でしていることをやめる
例:stop talking, stop laughing - 継続中の活動を中止する
例:stop using, stop working
会話でもテストでも頻出なので、「doing の内容をやめる」 という形で丸ごと覚えるのがおすすめです。
stop to do / stop doing の見分け方
見分け方1|後ろの動作はまだしていないか
後ろの動作が まだ始まっていない なら、stop to do になりやすいです。
We stopped to rest.
休むために止まった。
この場合、rest は「これからすること」です。
見分け方2|後ろの動作をやめたのか
後ろの動作を もうしていて、それをやめた なら、stop doing です。
We stopped resting.
休むのをやめた。
この場合、resting は「すでにしていたこと」です。
見分け方3|文を日本語で2つに分ける
迷ったら、日本語でいったん2つに分けると見分けやすくなります。
stop to do
- まず止まる
- そのあと、別のことをする
stop doing
- していたことがある
- それをやめる
このやり方を使うと、かなり判断しやすくなります。
stop to do / stop doing の違いがよくわかる例文
ここでは、似ているけれど意味が大きく変わる例を見ていきましょう。
I stopped smoking.
これは
「たばこを吸うのをやめた」
という意味です。
smoking が、やめた対象だからです。
I stopped to smoke.
これは
「たばこを吸うためにいったん止まった」
という意味です。
たとえば仕事中や移動中に、たばこを吸うために手を止めた場面ならこちらです。
この2文は、形が似ていても意味はかなり違います。
前者は 禁煙した に近く、後者は 今から吸うためにいったん中断した に近いです。Cambridge と British Council の説明どおり、ポイントは 後ろの行動が「中止された行動」なのか、「これからする別行動」なのか です。
The bus stopped picking up the children.
これは
「そのバスは子どもたちを乗せるのをやめた」
という意味です。
The bus stopped to pick up the children.
これは
「そのバスは子どもたちを乗せるために止まった」
という意味です。
British Council でも、まさにこの対比が例として示されています。
このセットは、stop doing と stop to do の違いが一目でわかる代表例 なので、そのまま覚えておく価値があります。
よくある間違いと注意点
「to do のほうが未来、doing のほうが過去」とだけ覚えない
たしかに、理解の補助としてそう考えるとわかりやすい場面はあります。
ただ、それだけで覚えると、かえって混乱することがあります。
大事なのは、文の中で何を止めたのか を見ることです。
- stop doing
doing の内容をやめた - stop to do
今の行動を止めて、to do をする
このように、文の構造で判断する ほうが安定します。Cambridge は、stop の後ろの形によって意味が変わることを、継続の終了と目的のための中断という形で明確に区別しています。
「stop to do = 必ず立ち止まる」ではない
これも大事です。
stop to do は、歩いていて立ち止まる場面にも使えますが、
それだけではありません。
- stop to explain
- stop to answer
- stop to ask
- stop to think
のように、話・作業・授業・動画などをいったん中断して別の行動をする ときにも使えます。British Council の「動画を止めて質問する」という例は、そのことをよく示しています。
stop doing を「止まって〜する」と訳しない
これは初学者がかなりやりがちなミスです。
たとえば、
Stop talking.
は
「話すために止まれ」 ではありません。
正しくは
「話すのをやめて」 です。
doing は「やめる対象」だと意識しておきましょう。
テストや会話で迷わないための一瞬チェック
問題を解くときや英文を読むときは、次の順番で見ると迷いにくくなります。
1. 後ろの行動は、これからすることか
- はい → stop to do の可能性が高い
例:写真を撮るために止まる
例:説明するために話を止める
2. 後ろの行動は、すでにしていたことか
- はい → stop doing の可能性が高い
例:話すのをやめる
例:買うのをやめる
3. 文脈に「目的」があるか「中止」があるか
- 目的 が見える → stop to do
- 中止 が見える → stop doing
この3つを確認するだけで、かなり正確に選べます。
stop to do / stop doing とあわせて覚えたい表現
英語には、後ろに to do が来るか doing が来るかで意味が変わる動詞 がいくつかあります。British Council でも、stop とあわせて try、remember / forget が紹介されています。
remember to do / remember doing
- remember to do
これからすることを忘れずにする
例:Remember to call me.
私に電話するのを忘れないで - remember doing
したことを覚えている
例:I remember meeting her before.
以前彼女に会ったのを覚えている
try to do / try doing
- try to do
〜しようと努力する - try doing
試しに〜してみる
このように、英語では 後ろの形が変わると、意味の方向まで変わる ことがあります。
stop to do / stop doing は、その代表例として覚えておくと役立ちます。
まとめ
stop to do と stop doing の違いは、次のように整理すれば十分です。
- stop to do
今の行動をいったん止めて、別のことをする
= 〜するために立ち止まる / 手を止める - stop doing
今までしていたことを やめる
= 〜するのをやめる
最後に、覚え方をもう一度まとめます。
📝 一瞬で思い出すコツ
- to do = これからすること
- doing = やめる対象になっていること
たとえば、
- I stopped to eat.
→ 食べるために止まった - I stopped eating.
→ 食べるのをやめた
ここまで区別できれば、意味を取り違えることはかなり減ります。
形だけで覚えるのではなく、
「何をやめたのか」「何をするために止まったのか」 を考えるようにすると、読解でも英作文でも強くなれます。
