英語で「だいたい」「およそ」「〜くらい」と言いたいとき、around と about のどちらを使えばよいのか迷うことがあります。
結論から言うと、時間・数・量をざっくり言う場面では、around と about はかなり近い意味で使えます。
ただし、いつでも完全に同じというわけではありません。
特に違いが出やすいのは、次の3つです。
- around は「周り・前後・この辺」という感覚が出やすい
- about は「だいたい」だけでなく 「〜について」 という意味でもよく使う
- be about to do のように、about しか使えない表現がある
この記事では、初心者にもわかるように、around / about の違いを「だいたい」の意味にしぼって整理しながら、混同しやすいポイントまでまとめて解説します。
around / about の違いを先にひとことで言うと
「だいたい」を表すときの違いを、まずはシンプルに言うと次の通りです。
| 表現 | 基本イメージ | よく使う場面 |
|---|---|---|
| around | ある点の前後・周辺 | 時間、年齢、金額、場所の「この辺」 |
| about | そのくらい・およそ | 時間、数、量、長さ、期間など幅広い場面 |
つまり、
around は「その数字の前後」、
about は「そのくらい」
という感覚でつかむとわかりやすいです。
ただし、実際の会話では重なる部分が大きいため、時間や数値ではどちらでも自然なことが多いです。
「だいたい」の意味では、around と about はかなり近い
まず押さえたいのは、時間・数・量の前に置く around と about は、多くの場面でほぼ同じように使えるということです。
たとえば、次のような文では大きな差はありません。
- I’ll arrive around 7.
- I’ll arrive about 7.
→ どちらも「7時ごろ着く」 - There were around 100 people.
- There were about 100 people.
→ どちらも「100人くらいいた」 - It costs around 5,000 yen.
- It costs about 5,000 yen.
→ どちらも「5,000円くらいする」
このため、日常英会話では
「数字や時間の前なら、どちらもかなり使える」
と覚えておくと実用的です。
特に初心者のうちは、about を使えば大きく外しにくいです。
一方で、会話では around もよく出てきます。
around のほうが自然に見えやすい場面
ここからは、両者の差が少し見えやすくなる場面を見ていきましょう。
時間・数値の「前後」の感覚を出したいとき
around には、「ある点のまわり」という感覚があります。
そのため、ちょうどその数字ではなく、その前後というニュアンスを感じさせやすい表現です。
たとえば、
- Let’s meet around noon.
→ 正午ぴったりではなく、その前後 - She is around forty.
→ 40歳ぴったりではなく、40歳前後 - The hotel is around 10 minutes away.
→ 10分ぴったりではなく、10分前後
日本語の「アラサー」「アラフォー」は、まさにこの around の感覚に近いです。
around 30 = 30歳前後 と考えると、イメージしやすくなります。
場所の「この辺」「周辺」では around が使いやすい
around はもともと「周りに」「周辺に」という意味を持つ語なので、場所の近辺を言うときと相性が良いです。
- Is there a convenience store around here?
→ この辺にコンビニありますか - We walked around the station.
→ 駅の周辺を歩いた - There are many cafés around the park.
→ その公園の周りにカフェが多い
このように、物理的な周辺・近辺を感じさせるときは、around のほうが意味のつながりがはっきりしています。
about のほうが覚えておきたい場面
数字や時間では万能寄りに使える
about は、時間・数・量・長さ・期間など、かなり幅広く使えます。
- It’s about 8 o’clock.
→ 8時くらいです - We waited about 20 minutes.
→ 20分くらい待ちました - The bag weighs about 3 kilos.
→ そのバッグは3キロくらいあります - There were about 50 students in the room.
→ 部屋には50人くらいの学生がいました
このように、「だいたい」をとりあえず自然に言いたいなら about は非常に使いやすいです。
「〜について」は about だけ
ここはとても大事です。
about は「だいたい」以外に、「〜について」 という意味で非常によく使います。
この意味では around に置き換えられません。
- a book about history
→ 歴史についての本 - We talked about the problem.
→ その問題について話した - Tell me about your job.
→ あなたの仕事について教えて
「だいたい」の比較だけを見ていると見落としがちですが、
about は意味の守備範囲が広い語です。
be about to do は about しか使えない
これも頻出です。
- I was about to leave.
→ ちょうど出かけようとしていた - She is about to cry.
→ 彼女は今にも泣きそうだ
この be about to do は「まさに〜しようとしている」という決まり表現で、around にはできません。
× I was around to leave.
とは言いません。
around / about の違いを例文で比べる
ここでは、「だいたい」の意味にしぼって、並べて見てみましょう。
時間
- I’ll call you around 9.
→ 9時前後に電話するね - I’ll call you about 9.
→ 9時ごろ電話するね
どちらも自然です。
ただ、around のほうが少し「前後」の広がりを感じる人もいます。
人数
- Around 200 people came to the event.
- About 200 people came to the event.
→ どちらも「約200人来た」
人数でも大差はありません。
会話ならどちらも普通に使えます。
金額
- It will cost around 30,000 yen.
- It will cost about 30,000 yen.
→ どちらも「3万円くらいかかる」
金額でも、日常会話ではかなり入れ替え可能です。
年齢
- He is around 50.
- He is about 50.
→ どちらも「50歳くらい」
年齢では、around = 前後 のイメージがつかみやすいので、感覚的に覚えやすい表現です。
around と about をどう使い分ければいい?
迷ったときは、次のルールで考えると整理しやすいです。
1. 数字・時間・量なら、まずは about でもOK
初心者が安全に使うなら、まずはこれで十分です。
- about 10 minutes
- about 100 people
- about 5,000 yen
- about 7 o’clock
about は万能寄りなので、失敗しにくい表現です。
2. 「前後」「この辺」の感覚を出したいなら around
- around noon
- around 30
- around here
- around the station
around は、ある中心のまわりに幅がある感じを持ちやすい語です。
3. 「〜について」「〜しようとしている」は about
- talk about the plan
- a movie about love
- be about to start
ここは about 一択 です。
よくある間違い
「〜について」で around を使ってしまう
× We talked around the problem.
○ We talked about the problem.
※ around the problem だと、「問題の周辺を回る」「核心を避ける」ような別の感じになりやすいです。
be about to を around にしてしまう
× I’m around to leave.
○ I’m about to leave.
これはセットで覚えましょう。
precise な数字なのに about / around を使う
日常会話なら大きな問題はありませんが、
正確さが必要な文書や、細かい数値を示す場面では approximately のほうが合うことがあります。
- approximately 17.3%
- approximately 9:02
- approximately 2.45 meters
about / around は日常的でざっくり、
approximately はよりフォーマルで正確さを意識した表現、
と考えると整理しやすいです。
around / about の違いを覚えるコツ
覚え方は、次のようにするとシンプルです。
around = 周り・前後
about = そのくらい・〜について
この2本柱で覚えると、かなり混乱しにくくなります。
さらに、次の3点までセットで押さえると実戦的です。
- 数字・時間の前では、around と about はかなり近い
- 場所の近辺は around がわかりやすい
- 話題・内容は about を使う
英語は「1語 = 1意味」で覚えるより、
中心イメージから広げて覚えるほうが使い分けしやすくなります。
まとめ
around / about の違いを「だいたい」の意味にしぼって整理すると、ポイントは次の通りです。
- 時間・数・量では、around と about はかなり近い
- around は「前後・周辺」の感覚が出やすい
- about は「そのくらい」に加えて、「〜について」 でも使う
- be about to do は about だけ
- 正確さやフォーマルさが必要なら approximately も候補になる
英会話では、
I’ll be there around 7.
It costs about 5,000 yen.
のように、どちらも自然に使われます。
まずは、
「数字の前ならどちらもよく使う」
「話題なら about」
「周辺なら around」
と押さえておけば、実用上かなり困りません。
