「under」と「below」は、どちらも日本語では「下」と訳されることが多い表現です。
ただし、英語ではこの2つを同じ感覚で置き換えられない場面がかなりあります。
特に、次のような疑問でつまずきやすいです。
- 机の下は under と below のどちらか
- 「18歳未満」は under 18 と below 18 のどちらか
- 「平均以下」「零度以下」はなぜ below なのか
- どちらも使えそうなのに、なぜ不自然になるのか
この記事では、under と below の違いを位置関係・接触の有無・基準との比較という3つの軸で整理します。
最初に結論を言うと、使い分けの基本は次のとおりです。
| 表現 | 基本イメージ | よく使う場面 |
|---|---|---|
| under | 真下に近い・下に入り込む・覆われる | 机の下、傘の下、海の中、18歳未満、10キロ未満 |
| below | ある基準より下・低い位置 | 平均以下、零度以下、月の下、下記、下の欄 |
つまり、under は「下にある感じ」そのものが強く、below は「基準より低い」という感覚が強いと考えるとわかりやすくなります。
under / below の違いを一言でいうと
under と below の違いを一言でまとめるなら、次のようになります。
- under = 何かの下に入っている、真下に近い、覆われている感じ
- below = 何かより低い位置にある、基準より下という感じ
たとえば、
- The cat is under the table.
- Venus is below the moon.
この2文では、下の感覚が違います。
1つ目の under the table は、猫がテーブルの下の空間にいる感じです。
「テーブルに対して真下に近い位置にある」「下に入り込んでいる」というイメージがあります。
一方で 2つ目の below the moon は、金星が月より低い位置に見えるという意味です。
ここでは「下に入り込む」というより、上下の位置関係を比べているだけです。
この違いを先に押さえるだけで、使い分けはかなり楽になります。
under の使い方|「真下・覆われる・入り込む」が中心
under は、「下」という中でも距離が近い下や、上にあるものの影響を受ける下でよく使われます。
真下に近い場所を表す under
まず、もっとも基本なのが「〜の下にある」という使い方です。
例文
- The ball is under the chair.
ボールは椅子の下にあります。 - She hid under the bed.
彼女はベッドの下に隠れました。 - We sat under a tree.
私たちは木の下に座りました。
この under は、単に低い位置というよりも、その物の下側の空間に入っている感じがあります。
そのため、「机の下」「ベッドの下」「橋の下」のように、上に何かがあって、その下に対象があるときは under が自然です。
覆われている・隠れているときの under
under には、上から覆われている、何かの下に隠れているというニュアンスもあります。
例文
- The town was buried under snow.
その町は雪に埋もれていました。 - He found a note under the pillow.
彼は枕の下でメモを見つけました。 - The ship sank under the sea.
その船は海の中に沈みました。
ここで below を使うと不自然になることがあります。
なぜなら、below は「下にある位置関係」は表せても、覆う・隠す・包む感じまでは出しにくいからです。
支配・管理・影響の下を表す under
under は場所だけでなく、状態や影響の下も表します。
例文
- The country is under military rule.
その国は軍政下にあります。 - The plan is under discussion.
その計画は検討中です。 - He was under a lot of pressure.
彼は大きなプレッシャーを受けていました。
この使い方は、below では置き換えられません。
under は「上から何かがかかっている」「その影響下にある」という広がりを持つからです。
年齢・時間・重さ・金額の「未満」は under が基本
学習者が特に迷いやすいのが、「〜未満」の表現です。
結論からいうと、年齢・時間・重さでは under がよく使われます。
例文
- Children under 12 can enter for free.
12歳未満の子どもは無料で入れます。 - We finished in under an hour.
私たちは1時間未満で終えました。 - The bag weighs under 10 kilos.
そのバッグは10キロ未満です。 - This laptop costs under $800.
このノートパソコンは800ドル未満です。
ここでは「ある基準を下回る」という意味ですが、英語では慣用的に under が自然です。
とくに under 18、under an hour、under 10 kilos は頻出です。
below の使い方|「基準より下・低い位置」が中心
below は、under と違って接触や覆いを強く意識しません。
基本は、何かより低い位置にあること、または基準を下回ることを表します。
単に低い位置にあるときの below
below は、あるものと比べて下の位置にあることを言うときに使います。
例文
- The village lies below the mountain.
その村は山の下方にあります。 - There is a basement below the first floor.
1階の下に地下があります。 - The plane flew below the clouds.
その飛行機は雲より下を飛びました。
ここで重要なのは、below は真下である必要がないことです。
少し横にずれていても、「より低い位置」であれば below を使えます。
温度・高さ・平均・基準値の「以下」は below が自然
below は、数値の中でも温度・高さ・平均・基準値のような場面でよく使われます。
例文
- The temperature fell below zero.
気温は零度を下回りました。 - Her score was below average.
彼女の点数は平均以下でした。 - The water level is below normal.
水位は平年以下です。 - The roof is below the height of the church tower.
その屋根は教会の塔の高さより低いです。
このように below は、何かを基準にして、それより低いという言い方に向いています。
文書・画面・ページの「下」を表す below
below には、英語学習で見落としやすい大事な使い方があります。
それが、文章や画面の中の「下」です。
例文
- See the chart below.
下の表を見てください。 - Please read the instructions below.
下の注意書きを読んでください。 - The answer is shown below.
答えは下に示されています。
この使い方では under は使いません。
ページや画面では、位置関係として下側にあるという発想だからです。
under と below の使い分け|迷ったときの判断基準
ここからは、実際に迷ったときにすぐ判断できるように、基準を整理します。
判断基準1:上のものの下に入り込んでいるなら under
次のような場面では under を選びやすいです。
- 机の下
- ベッドの下
- 傘の下
- 橋の下
- 毛布の下
- 枕の下
これらはすべて、上にあるものの下側の空間にあるという共通点があります。
例文比較
- The dog is under the table.
犬はテーブルの下にいます。 - The dog is below the table.
犬はテーブルより低い位置にいます。
後者は文法的に絶対不可能というわけではありませんが、普通の場面ではかなり不自然です。
「テーブルの下にいる」と言いたいだけなら under が自然です。
判断基準2:単なる上下比較なら below
次のように、比較の基準が見えているときは below が合いやすいです。
- 平均より低い
- 零度より低い
- 月より下に見える
- 基準値より低い
- その高さより低い
例文
- Sales were below expectations.
売上は予想を下回りました。 - The moon is just below the clouds.
月はちょうど雲の下にあります。 - His temperature is below normal.
彼の体温は平熱より低いです。
ここでは「何かの下に入り込む」というより、基準を下回ることが中心です。
判断基準3:接触・覆い・隠す感じがあれば under
このポイントはかなり重要です。
- under the water
- under the blanket
- under the floor
- under the skin
こうした表現は、何かに覆われている・内部にある・隠れている感じがあります。
このときは below より under が自然です。
判断基準4:文章・表・リストの下は below
本文や資料の中で「下記」「以下」「下の欄」を表したいときは below を使います。
よくある表現
- as shown below
- the table below
- the example below
- details below
ビジネス英語や学習参考書でも非常によく出てきます。
under / below が両方使えそうなときのニュアンスの差
英語では、文法的には両方ありえても、自然さや焦点が違うことがあります。
under は「その下にある感じ」が強い
例文
- We stood under the bridge.
この文では、橋の下に実際に入っている感じがあります。
雨宿りしているような情景も想像しやすいです。
below は「橋より低い位置」が焦点になる
例文
- We stood below the bridge.
この文だと、「橋より低いところに立っていた」という位置関係に焦点があります。
真下とは限らず、やや客観的・説明的な響きになります。
つまり、
- under = 空間の中に入っている感覚
- below = 上下の位置を説明している感覚
と考えると理解しやすいです。
under と below で間違えやすい表現
ここでは、特にミスしやすい組み合わせをまとめます。
「18歳未満」→ under 18
under 18 が自然です。
- You must be under 18 to join this program.
年齢では under が基本です。
「1時間未満」→ under an hour
under an hour が自然です。
- The trip takes under an hour.
時間でも under がよく使われます。
「10キロ未満」→ under 10 kilos
重さも under が自然です。
- The package is under 10 kilos.
「零度以下」→ below zero
温度は below がよく使われます。
- It is below zero this morning.
「平均以下」→ below average
平均や基準値では below が自然です。
- His score is below average.
「下記の説明」→ the explanation below
文書内の位置には below を使います。
- Please read the explanation below.
under / below の違いを覚えるコツ
覚え方はシンプルです。
コツ1:under は「下に入る」
under を見たら、まずは
「上に何かがあって、その下に入っている」
と考えてみてください。
- under the desk
- under the bed
- under the umbrella
この発想でかなりの場面をカバーできます。
コツ2:below は「基準より下」
below を見たら、
「何かを基準にして、それより低い」
と考えると整理しやすいです。
- below zero
- below average
- below the line
- see below
コツ3:迷ったら「接触・覆い」があるかを見る
次の質問を自分にすると判断しやすくなります。
その物は、上にあるものの下に入り込んでいますか。
→ はいなら under が有力です。
単に、ある基準より低いだけですか。
→ はいなら below が有力です。
under / below を例文でまとめて比較
最後に、混同しやすい例を並べて確認しましょう。
| 言いたいこと | 自然な表現 | ポイント |
|---|---|---|
| 猫が机の下にいる | The cat is under the table. | 下の空間にいる |
| 気温が零度以下だ | The temperature is below zero. | 基準値より下 |
| 18歳未満は入れない | No one under 18 is allowed. | 年齢は under |
| 平均以下の成績だ | The score is below average. | 比較基準がある |
| 下の表を見てください | See the table below. | 文書の下は below |
| 毛布の下にいる | He is under the blanket. | 覆われている |
この表だけでも、かなり整理できるはずです。
まとめ|under は「下にある感じ」、below は「基準より下」
under / below の違いをまとめると、次のようになります。
- under は、真下に近い・下に入り込む・覆われる感じ
- below は、ある基準より低い・下方にあるという感じ
- 年齢・時間・重さなどの「未満」は under がよく使われる
- 温度・平均・基準値・文書中の「下」は below がよく使われる
英語では、どちらも「下」と覚えるだけでは不十分です。
大切なのは、空間の中にいるのか、比較して低いのかを見分けることです。
迷ったときは、まず次の2つで考えてください。
- 下に入り込んでいるなら under
- 基準より低いなら below
この基準を持っておくと、英作文でも読解でもかなり迷いにくくなります。
よくある質問
under と below は完全に置き換えできますか
できません。
似ている場面はありますが、under は接触・覆い・真下に近い関係を表しやすく、below は単なる上下比較を表しやすいので、自然さが変わります。
「机の下」は below the desk ではだめですか
普通は under the desk が自然です。
below the desk だと、「机より低い位置」という説明っぽい響きになり、日常的な「机の下」とは少しずれます。
「以下」は under と below のどちらですか
文脈によって違います。
- 年齢・時間・重さ・金額の「未満」
→ under - 温度・平均・基準値・高さの「以下」
→ below
と考えると覚えやすいです。
below は前置詞だけですか
いいえ。
below は前置詞だけでなく、副詞としても使われます。
- Please see below.
- The answer appears below.
この使い方は、文章や画面で特によく見かけます。
