「between は2つ、among は3つ以上」と覚えたものの、実際の英文ではそれだけでは説明できない場面が出てきます。
たとえば、3つ以上でも between が使われることがあります。
逆に、数が多いからといって、いつでも among になるわけでもありません。
この記事では、between と among の違いを、数だけでなくイメージと使い分けの基準から整理します。
初心者の方でも迷いにくいように、例文つきでわかりやすく解説します。
between / among の違いをまず結論から整理
between と among の違いは、まず次のように考えるとわかりやすいです。
| 語 | 基本イメージ | 使いやすい場面 |
|---|---|---|
| between | はっきり区別できるもの同士の間 | 2つのものの間、複数でも個別に見ているとき、比較・選択・関係 |
| among | 集団・まとまりの中 | 群れ・人だかり・グループの中、個別ではなく全体として見るとき |
つまり、ポイントは数だけではなく、個別に見ているか、集団として見ているかです。
迷ったらこう考えてください。
- 1つ1つを区別して見ている → between
- ひとかたまりの中にある感じ → among
この考え方で、かなりの場面を自然に判断できます。
between の使い方
1. 2つのものの間を表すとき
まず、もっとも基本的な使い方です。
between は、2つのはっきりしたものの間を表します。
例文
- The station is between the bank and the post office.
駅は銀行と郵便局の間にあります。 - She sat between Tom and Lisa.
彼女はトムとリサの間に座りました。
この場合は、A と B という両側の対象がはっきりしているので between が自然です。
2. 3つ以上でも、個別に見ていれば between
ここが大事なポイントです。
between は「2つ専用」ではありません。
3つ以上でも、それぞれを別々のものとして意識しているなら between が使えます。
例文
- The negotiations between Japan, the US, and Canada continued.
日本、アメリカ、カナダの間の交渉は続きました。 - We had to choose between the red one, the blue one, and the green one.
私たちは赤、青、緑の中から選ばなければなりませんでした。 - There are clear differences between the three plans.
その3つの案には明確な違いがあります。
このように、3つ以上あっても、
「A と B と C をそれぞれ区別して見ている」なら between です。
「数」よりも「見方」が大事だと覚えると、理解しやすくなります。
3. 時間・数字・範囲を表すときも between
between は、人や物だけでなく、2つの時点・数字・端点の間にも使えます。
例文
- I’ll be free between 2 and 4 p.m.
午後2時から4時の間は空いています。 - Children between 5 and 10 can join the class.
5歳から10歳の子どもはそのクラスに参加できます。 - The temperature will stay between 20 and 25 degrees.
気温は20度から25度の間にとどまるでしょう。
この使い方では among は使いません。
「両端が決まっている範囲」を表すのが between です。
4. 比較・違い・関係・選択・分配では between がよく使われる
between は、単に「間」だけでなく、関係性を表す語としてもよく使われます。
特によく出るのが次のような表現です。
- difference between A and B
- relationship between A and B
- connection between A and B
- choose between A and B
- distinguish between A and B
- divide A between B and C
例文
- What’s the difference between these two words?
この2語の違いは何ですか。 - There is a strong relationship between sleep and health.
睡眠と健康には強い関係があります。 - It’s hard to choose between these options.
これらの選択肢の中から選ぶのは難しいです。 - She divided the cake between her two children.
彼女はケーキを2人の子どもの間で分けました。
ここでは、対象の数が増えても、比較・対応・選択という「個別の関係」が意識されるため、between がとても使いやすいです。
among の使い方
1. 集団やまとまりの中にいるとき
among は、はっきり区別した個別の対象というより、まとまりの中にある感じを表します。
例文
- She was standing among the crowd.
彼女は群衆の中に立っていました。 - We found the letter among the old books.
私たちは古い本の中にその手紙を見つけました。 - He felt relaxed among friends.
彼は友人たちの中でくつろいでいました。
このとき、1人1人、1冊1冊を細かく区別しているわけではありません。
全体の中にまぎれている、含まれている、囲まれているという感覚です。
2. 1つ1つではなく、全体として見るとき
among は、対象を集合としてまとめて見るときに使いやすい語です。
例文
- The rumor spread among the students.
そのうわさは生徒たちの間で広まりました。 - The custom is common among young people.
その習慣は若い人たちの間で一般的です。 - There was some disagreement among the members.
メンバーの間には多少の意見の食い違いがありました。
ここで大切なのは、「生徒A、生徒B、生徒C…」と分けて見ていないことです。
「生徒たち」「若者たち」「メンバーたち」という集団全体を見ています。
3. 「〜の中の一員」「〜に囲まれて」という感覚でも使う
among には、何かの中に含まれている、その一部であるという感覚もあります。
例文
- She is popular among children.
彼女は子どもたちの間で人気があります。 - He walked slowly among the trees.
彼は木々の間をゆっくり歩きました。 - Among the guests was a famous actor.
招待客の中には有名な俳優もいました。
このように among は、群れ・集団・複数のものに包まれている感じと相性がよい前置詞です。
between と among はどう見分ける?
1. 「何個あるか」ではなく「どう見ているか」で考える
between と among を見分けるとき、いちばん大事なのはこの視点です。
between になる見方
- 対象がはっきり区別されている
- 個別の関係を見ている
- 比較・選択・対応・分配をしている
- 両端が明確な範囲を示している
among になる見方
- 全体をひとかたまりで見ている
- 集団の中にいる、含まれている
- 1つ1つを区別することが主目的ではない
- 群衆・木々・学生たちなどの中にまぎれている
この基準で考えると、「2つか3つ以上か」だけで判断するよりずっと正確です。
2. 同じ日本語でも英語では前置詞が変わる
日本語ではどちらも「〜の間」「〜の中」と訳せることがあるため、混乱しやすいです。
そこで、意味ごとに英語を選ぶ意識を持つと整理しやすくなります。
「AとBの違い」
- the difference between A and B
→ 違いを対応させて比べているので between
「学生たちの間で人気」
- popular among students
→ 学生という集団の中で人気なので among
「3つの案の中から選ぶ」
- choose between three plans
- choose between Plan A, Plan B, and Plan C
→ 3つでも、それぞれを選択肢として区別しているので between
「群衆の中で見つける」
- find someone among the crowd
→ 群衆をまとまりとして見ているので among
3. 迷ったら日本語ではなくイメージで判断する
試しに、次のように言い換えてみてください。
between に近いとき
- 「A・B・C をそれぞれ見ている」
- 「どれとどれの関係かを見ている」
- 「両端が決まっている」
- 「比較・選択・違い・分ける話をしている」
among に近いとき
- 「集団の中にいる」
- 「全体の一部として見ている」
- 「たくさんのものに囲まれている」
- 「1つ1つを区別しなくてよい」
この言い換えができるようになると、文法問題だけでなく、英文を読むときも迷いにくくなります。
よくある間違い
1. 「2つなら between、3つ以上なら among」で機械的に決める
これは入り口としては悪くないのですが、途中で必ず限界が来ます。
たとえば、次は 3つ以上でも between が自然です。
- the relationship between the three countries
- the differences between the four versions
- choose between several options
このような表現に出会ったときに混乱しないためにも、
「個別」か「集団」かで覚えるのがおすすめです。
2. difference のあとに among を使ってしまう
学習者がつまずきやすいポイントです。
違い・関係・つながりを表す名詞のあとには、between がよく使われます。
自然な言い方
- the difference between A and B
- the relationship between diet and health
- the connection between the two events
「違い」を考えるときは、対象どうしを対応させて比べるので between が合いやすいです。
3. among を「なんとなく複数っぽいから」で使ってしまう
複数だからといって、すぐ among にしないようにしましょう。
たとえば、
- choose between the three dresses
- distinguish between right and wrong
- divide the money between the children
のように、複数でも個別の選択・区別・分配なら between が自然です。
4. between A to B としてしまう
between は、基本的に between A and B の形で使います。
正しい形
- between Tokyo and Osaka
- between 8 and 10
- the difference between A and B
前置詞のあとに and が来る形は、最初は少し不思議に見えるかもしれませんが、英語ではとても基本的な形です。
例文で感覚を定着させよう
以下は、between と among を比べて覚えやすい例文です。
場所
- The village lies between two mountains.
その村は2つの山の間にあります。 - The cabin was hidden among the trees.
その小屋は木々の中に隠れていました。
人
- She sat between her parents.
彼女は両親の間に座りました。 - He felt comfortable among his classmates.
彼はクラスメートの中で居心地よく感じました。
選ぶ・比べる
- I can’t decide between coffee and tea.
コーヒーと紅茶のどちらにするか決められません。 - We need to discuss the differences between the three proposals.
私たちは3つの提案の違いを話し合う必要があります。
集団の中
- There was a spy among the soldiers.
兵士たちの中にスパイがいました。 - The tradition is still alive among local people.
その伝統は今も地元の人たちの間に生きています。
between / among の違いを一気に覚えるコツ
最後に、実際に使うための覚え方をまとめます。
覚え方はこの2行で十分です。
- between = 区別できるもの同士の間
- among = 集団・まとまりの中
さらに補足すると、次のように整理できます。
between を選びやすい場面
- 2つのものの間
- 3つ以上でも個別に見ている
- 違い・関係・比較
- 選択
- 分配
- 時間や数字の範囲
among を選びやすい場面
- 群衆や木々などの中
- 友人たち・学生たちなど集団の中
- 一部として含まれている
- 1つ1つではなく全体として見る
「数」ではなく「見え方」で判断する。
これが、between と among を自然に使い分けるいちばんのコツです。
まとめ
between と among の違いは、単純に「2つ」「3つ以上」だけではありません。
大切なのは、対象を個別に見ているか、集団として見ているかです。
- between は、区別できるもの同士の間
- among は、まとまりの中
この基準で考えると、
- 3つ以上でも between になる理由
- difference や relationship で between を使う理由
- 群衆や友人たちには among が自然な理由
が、ひとつの考え方でつながります。
丸暗記よりも、イメージで理解することが大切です。
迷ったときは、「1つ1つを見ているか、全体の中か」を自分に問いかけてみてください。
それだけで、between と among の使い分けはかなり安定します。
