英語の each / every / all は、どれも「それぞれ」「すべて」に近い意味を持ちます。
ただし、実際には見ている方向が少しずつ違います。
ここを整理すると、英文を作るときにかなり迷いにくくなります。
まずは、結論から押さえましょう。
each / every / all の違いをひとことで整理
| 語 | 基本イメージ | 後ろに来る名詞 | 向いている場面 |
|---|---|---|---|
| each | ひとつずつ個別に見る | 単数名詞 | それぞれを一つひとつ意識したいとき |
| every | 全体を見ながら、例外なく一つひとつに当てはめる | 単数名詞 | 「どの〜も」「毎〜」のように全体を言いたいとき |
| all | 全体をまとめて全部と見る | 複数名詞 / 不可算名詞 | 集まり全体、量全体をまとめて言いたいとき |
覚え方はシンプルです。
each は個別、every は全体+一つひとつ、all は全体そのもの
この3つをまず頭に入れておくと、かなり使い分けやすくなります。
each の意味と使い方
each は「ひとつずつ」に意識が向く
each は、集まりの中のものを一つずつ個別に見ています。
たとえば、5人の生徒がいるとき、
その5人を「全員」とまとめて見るのではなく、一人ひとりに目を向ける感覚です。
- Each student has a locker.
生徒はそれぞれロッカーを持っています。
この文では「生徒全体」よりも、一人ずつの生徒が意識されています。
each の後ろは原則として単数名詞
each + 単数名詞 が基本です。
- each student
- each book
- each room
このため、動詞も基本的に単数扱いになります。
- Each student has a laptop.
- Each room is clean.
「それぞれ」と訳せるから複数にしたくなる のですが、英語では each の後ろは単数 と覚えると安定します。
each は 2つ以上のものにも使える
each は、2つ以上のものを一つずつ見るときに使えます。
たとえば、2人・2冊・2つの選択肢でも使えます。
- Each of the two answers is possible.
その2つの答えは、それぞれ可能です。
「2つあるものを、それぞれ別々に見る」というときは each が自然です。
each of の形もよく使う
名詞や代名詞の前では、each of がよく出てきます。
- Each of us has a role.
私たちにはそれぞれ役割があります。 - Each of the children received a prize.
子どもたちはそれぞれ賞をもらいました。
この形はとても大事です。
every of us とは言えないので注意しましょう。
each が向いている場面
each が向いているのは、次のような場面です。
- 一人ひとり・一つひとつを意識したい
- 2つのものについても言いたい
- 個別の違いや特徴を出したい
たとえば、次のような文では each のよさが出ます。
- Each child drew a different picture.
子どもたちはそれぞれ違う絵を描いた。 - Each seat has a number.
座席にはそれぞれ番号がある。
「個別感」が強いときは、まず each を考えるとよいです。
every の意味と使い方
every は「全体を見ながら、例外なく全部」
every も一つひとつに関係する語ですが、each よりも全体を見る感覚があります。
つまり、
「全体の中のどれを取っても当てはまる」
という見方です。
- Every student must submit the form.
どの生徒もその用紙を提出しなければなりません。
この文では、一人ひとりを細かく眺めるというより、
生徒という集団全体にルールをかけている 感じがあります。
every の後ろも単数名詞
every + 単数名詞 が基本です。
- every student
- every room
- every answer
したがって、動詞も単数扱いになります。
- Every student has an ID card.
- Every room was occupied.
ここは each と共通ですが、意味の焦点が違います。
every は 3つ以上の集まりを言うときに自然
every は、全体の集まりを意識する語なので、3つ以上のグループで使うのが自然です。
たとえば、
- Every student in the class passed.
- Every house on this street has a garden.
というように、まとまりのある集団全体を言うときに使いやすい表現です。
every は「毎〜」「〜ごと」と相性がよい
every は、時間や頻度を表すときにも非常によく使われます。
- every day
- every week
- every month
- every year
- every three hours
例文で見るとわかりやすいです。
- I go for a walk every morning.
私は毎朝散歩します。 - The bus comes every ten minutes.
そのバスは10分ごとに来ます。
この使い方は each より every のほうがずっと自然です。
「毎〜」「〜ごと」を見たら、まず every を疑うとよいでしょう。
every of ではなく every one of
each of us は言えますが、every of us とは言えません。
この場合は every one of … を使います。
- Every one of us was surprised.
私たちは全員驚きました。 - Every one of the books was useful.
その本はどれも役に立ちました。
ここは試験や英作文でも間違えやすいところです。
all の意味と使い方
all は「全体をまとめて全部」
all は、集まり全体をひとまとめにして見る語です。
each のように一つずつ分けて見ません。
every のように「どれも例外なく」と一件ずつ当てはめる感覚とも少し違います。
とにかく、全部まとめて全体です。
- All students were present.
生徒は全員出席していました。 - All the windows were open.
窓は全部開いていました。
all の後ろは複数名詞だけでなく、不可算名詞も来る
ここが each / every との大きな違いです。
all は、次の両方に使えます。
- all + 複数名詞
- all + 不可算名詞
例を見てみましょう。
- All students need a break.
生徒はみんな休憩が必要です。 - All information is stored online.
すべての情報はオンラインで保存されています。
every information とは言えません。
不可算名詞と一緒に使えるのは、all の強みです。
all (of) the / all of us の形も重要
all は、冠詞や所有格が付く名詞の前で all (of) の形になります。
- all the students
- all of the students
- all my friends
- all of my friends
また、代名詞の前では all of がよく使われます。
- all of us
- all of them
- all of you
例文で確認しましょう。
- All of us were tired.
私たちはみんな疲れていました。 - All of the rooms were full.
部屋はすべて埋まっていました。
all は名詞なしで使えることがある
all は、文脈がはっきりしていれば単独で使えることがあります。
- All are welcome.
どなたでも歓迎です。
一方で、every はこのように単独では使えません。
この点も違いの一つです。
each / every / all の違いを例文で比べる
each と every の違い
次の2文を比べてみてください。
- Each student received a different comment.
- Every student received a comment.
1文目は、一人ひとりに違うコメントがある感じです。
個別感が強く出ています。
2文目は、全員がコメントを受け取ったことが中心です。
「漏れなく全員」がポイントです。
つまり、
- 個別性を出したいなら each
- 全体に当てはまることを言いたいなら every
と考えるとわかりやすいです。
every と all の違い
次の2文も比べてみましょう。
- Every student passed the exam.
- All students passed the exam.
どちらも「全員合格」です。
ただしニュアンスは少し違います。
- Every student
どの生徒も例外なく、という感覚 - All students
生徒全体が、という感覚
迷ったときは、
一人ひとりを頭の中で確認しているなら every
集団をまとめて見ているなら all
と考えると整理しやすいです。
each と all の違い
- Each room has a balcony.
- All rooms have balconies.
どちらも意味は近いですが、
- each room は「各部屋」を個別に見ている
- all rooms は「全部の部屋」をまとめて見ている
という違いがあります。
部屋ごとの個性や個別条件を言うなら each、
全体の状態を説明するなら all が自然です。
よくある間違い
ここは実際につまずきやすいので、まとめて確認しておきましょう。
every students は不可
every の後ろは単数名詞です。
- × every students
- ○ every student
each students も不可
each の後ろも単数名詞です。
- × each students
- ○ each student
every information は不可
every は不可算名詞と一緒に使えません。
- × every information
- ○ all information
every of us は不可
- × every of us
- ○ each of us
- ○ every one of us
all student は不可
可算名詞の複数をまとめるなら all + 複数名詞 です。
- × all student
- ○ all students
迷ったときの選び方
迷ったら、次の順番で考えると決めやすいです。
1. 個別に見ているか、全体を見ているか
- 個別に見ている → each
- 全体を見ている → every / all
2. 後ろが単数か、複数か、不可算か
- 単数名詞 → each / every
- 複数名詞 → all
- 不可算名詞 → all
3. 「毎〜」「〜ごと」かどうか
- every day
- every week
- every year
- every five minutes
頻度の表現なら、まず every です。
4. 2つのものを一つずつ言いたいか
2つのものについて「それぞれ」と言いたいときは each が自然です。
- Each of the two plans has advantages.
すぐ使える言い換えパターン
英作文では、近い意味で言い換えられる形を知っておくと便利です。
each / every を all で言い換えられることがある
- Every student was excited.
= All the students were excited. - Each child got a toy.
= All the children got a toy.
ただし、ニュアンスまで完全に同じではありません。
- each は個別感
- every は例外のなさ
- all は全体感
がそれぞれ残ります。
all day と every day は違う
ここは混同しやすいポイントです。
- all day = 一日中
- every day = 毎日
例文で比べましょう。
- I was busy all day.
私は一日中忙しかった。 - I am busy every day.
私は毎日忙しい。
all + 時間 は「その時間全体」
every + 時間 は「繰り返し」
と覚えると整理しやすいです。
ミニチェック問題
理解の確認として、3問だけやってみましょう。
問題1
( ) student in the class has a notebook.
答え:Every
クラス全体の中で「どの生徒も」という意味なので every が自然です。
each でも文法的には可能ですが、一般的には全体をまとめて述べる every が使いやすい場面です。
問題2
We talked to ( ) of the guests.
答え:each
each of the guests という形にします。
every of the guests とは言えません。
問題3
( ) information on this page is useful.
答え:All
information は不可算名詞なので、every ではなく all を使います。
まとめ
最後に、3語の違いをもう一度だけ短くまとめます。
- each = 一つひとつを個別に見る
- every = 全体を見ながら、どれにも当てはまると言う
- all = 全体をまとめて全部と見る
英語では、意味が近い語ほど視点の違いが大事です。
単に「それぞれ」「すべて」と訳すだけではなく、
何を中心に見ているのか
後ろに来る名詞は単数か複数か
時間の繰り返しか、全体のまとまりか
まで意識すると、使い分けが一気に安定します。
迷ったら、次の一文を思い出してください。
each は個別、every は例外なし、all は全体。
これだけでも、かなり判断しやすくなります。
