英語で「誰」「誰を」「誰の」を表したいときに、who / whom / whose のどれを使えばよいのか迷う人は多いです。
しかも、この3語は疑問詞としても関係詞としても出てくるため、学校文法では特に混乱しやすいポイントです。
結論からいうと、まずは次の3つで考えると整理しやすくなります。
- who:誰が/その人が
- whom:誰を・誰に/その人を・その人に
- whose:誰の/その人の
さらに大事なのは、実際の会話では whom はかなり硬めで、ふつうの会話では who が代わりに使われることが多いという点です。
この記事では、疑問詞と関係詞の両方をまとめて、初心者にもわかりやすく整理していきます。
who / whom / whose の違いを先にひと目で整理
| 語 | 基本の意味 | 文の中の役割 | まず覚える例 |
|---|---|---|---|
| who | 誰が/誰 | 主語が中心 | Who called you? |
| whom | 誰を/誰に | 目的語 | Whom did you meet? |
| whose | 誰の | 所有 | Whose bag is this? |
覚え方はとてもシンプルです。
- 動作をする側なら who
- 動作を受ける側なら whom
- 持ち主・所属を表すなら whose
まずはこの3つだけ押さえれば、かなり見分けやすくなります。
who / whom / whose を疑問詞として使うときの違い
疑問詞として使うときは、相手に何かをたずねる働きがあります。
who は「誰が」「誰」
who は、人についてたずねるときの基本形です。
特に、主語をたずねるときによく使います。
例文
- Who is at the door?
ドアのところにいるのは誰ですか。 - Who called me last night?
昨日の夜、誰が私に電話しましたか。
また、会話では 目的語をたずねる場面でも who がよく使われます。
- Who did you meet?
あなたは誰に会いましたか。
本来ここは whom の場面ですが、日常会話では who のほうが自然に聞こえることが多いです。
whom は「誰を」「誰に」
whom は、目的語をたずねる語です。
日本語でいえば「誰を」「誰に」に近い感覚です。
例文
- Whom did you invite?
あなたは誰を招待しましたか。 - To whom should I speak?
私は誰に話せばよいですか。
ただし、ここで注意したいのは、whom はかなりフォーマルだということです。
会話では次のように言うほうが自然です。
- Who did you invite?
- Who should I speak to?
つまり、文法的にきっちり言うなら whom、ふつうの会話なら who が一般的と考えるとわかりやすいです。
whose は「誰の」
whose は、持ち主をたずねる語です。
「誰のバッグ?」「誰の考え?」のように、所有・所属を表します。
例文
- Whose book is this?
これは誰の本ですか。 - Whose idea was that?
あれは誰のアイデアでしたか。
whose + 名詞 の形がとてもよく使われます。
- Whose phone is ringing?
誰の電話が鳴っているのですか。
また、Whose is this? のように、後ろの名詞を省略して使うこともあります。
who / whom / whose を関係詞として使うときの違い
ここからは、疑問文ではなく、名詞を後ろから説明する関係詞としての使い方です。
まずはイメージをつかみましょう。
- the man who lives next door
隣に住んでいる男性 - the woman whom I met yesterday
私が昨日会った女性 - the student whose father is a doctor
父親が医師である生徒
このように、関係詞は前の名詞を詳しく説明する役割を持ちます。
who は「〜する人」
関係詞の who は、人を先行詞にして、その人が主語になるときに使います。
例文
- The girl who speaks French is my sister.
フランス語を話す女の子は私の妹です。 - I know a teacher who loves music.
私は音楽が好きな先生を知っています。
見分けるコツは、後ろの節の中でその人が動作をする側になっているかどうかです。
- who speaks French
誰が話すのか → その女の子
だから who
whom は「〜される人」「〜にあたる人」
関係詞の whom は、人を先行詞にして、その人が目的語になるときに使います。
例文
- The man whom I saw yesterday was Mr. Brown.
私が昨日見かけた男性はブラウンさんでした。 - She is the person whom everyone respects.
彼女はみんなが尊敬している人です。
ただし、ここでも実際は whom より who や省略形のほうがよく使われます。
- The man who I saw yesterday …
- The man I saw yesterday …
この3つは、実際には次のような関係です。
- whom:文法的にきっちり、やや硬い
- who:自然で広く使われる
- 省略:とてもよく使われる
そのため、初心者はまず
関係詞の目的語なら whom も使えるが、実際は who か省略が多い
と覚えると実用的です。
whose は「〜の…である人・もの」
関係詞の whose は、所有を表します。
「その人の〜」「そのものの〜」という形です。
例文
- I know a girl whose mother is a pianist.
私は母親がピアニストの女の子を知っています。 - He married a woman whose smile was unforgettable.
彼は笑顔が忘れられない女性と結婚しました。
ここで大事なのは、whose の後ろには名詞が来ることが多いという点です。
- whose mother
- whose smile
- whose name
つまり、whose 単体ではなく、whose + 名詞 で見ると理解しやすくなります。
さらに、関係詞の whose は人だけでなく、ものにも使われます。
- This is the book whose title I forgot.
これは私が題名を忘れた本です。
学校では「whose は人の所有」と習うこともありますが、実際には物の所有・関連にも使われます。
この点を知っておくと、読解でかなり役立ちます。
who と whom の見分け方
多くの人が一番迷うのは、who と whom の違いです。
ここは、難しく考えすぎず、主語か目的語かで判断します。
1. その人は「する側」か「される側」かを見る
- する側 → who
- される側 → whom
例を見てみましょう。
- Who called you?
誰があなたに電話しましたか。
→ 電話したのは「誰」
→ する側なので who - Whom did you call?
あなたは誰に電話しましたか。
→ 電話されたのは「誰」
→ される側なので whom
2. いったん平叙文に戻して考える
疑問文だとわかりにくいときは、普通の文の形に戻すのがコツです。
- Who called you?
→ Someone called you.
→ someone は主語
→ who - Whom did you call?
→ You called someone.
→ someone は目的語
→ whom
この考え方は、関係詞でもそのまま使えます。
- The man who called you is here.
→ The man called you.
→ the man は主語
→ who - The man whom you called is here.
→ You called the man.
→ the man は目的語
→ whom
3. 前置詞の後ろなら whom を意識する
to / with / for / about などの前置詞の後ろに来るときは、whom が出やすくなります。
- To whom did you send the email?
- The person with whom she spoke was her manager.
ただし、これはかなり硬めです。
ふつうは次の形のほうが自然です。
- Who did you send the email to?
- The person who she spoke with …
- The person she spoke with …
つまり、前置詞 + whom はフォーマル表現と覚えておけば十分です。
疑問詞と関係詞の違いを一気に整理
同じ who / whom / whose でも、質問しているのか、名詞を説明しているのかで役割が変わります。
疑問詞の who / whom / whose
疑問詞は、情報がまだわからないときにたずねる語です。
例文
- Who is she?
- Whom did you meet?
- Whose umbrella is this?
どれも「誰?」「誰を?」「誰の?」と聞いています。
関係詞の who / whom / whose
関係詞は、すでに出ている名詞を後ろから説明する語です。
例文
- The woman who is standing there is my aunt.
- The man whom I met yesterday was kind.
- The boy whose bike was stolen is crying.
ここでは質問していません。
前の名詞を詳しく説明しています。
見分け方は「後ろから説明しているか」で考える
次の2文を比べてみてください。
- Who is that boy?
あの男の子は誰ですか。
→ 質問している
→ 疑問詞 - The boy who is running is my brother.
走っている男の子は私の兄です。
→ boy を説明している
→ 関係詞
この違いが見えるようになると、who / whom / whose がかなり整理されます。
whom は今も使うのか
「whom って今でも使うの?」という疑問はとても自然です。
結論としては、今も使われます。
ただし、会話ではかなり出番が少なく、書き言葉やフォーマルな場面に寄りやすいです。
たとえば、次のような違いがあります。
会話で自然な形
- Who did you talk to?
- Who did you invite?
- Who are you waiting for?
フォーマル寄りの形
- Whom did you talk to?
- Whom did you invite?
- For whom are you waiting?
つまり、whom は「間違いではないが、少し硬い」という位置づけです。
英会話を重視するなら、まずは
疑問文では who、関係詞では who または省略、必要に応じて whom を読む
という順番で覚えると実用的です。
whose は who’s とどう違うのか
これは非常によくあるミスです。
- whose:誰の
- who’s:who is / who has の短縮形
見た目が似ているので混乱しやすいですが、意味はまったく違います。
whose の例
- Whose jacket is this?
これは誰のジャケットですか。 - I know a boy whose father is a chef.
父親が料理人の男の子を知っています。
who’s の例
- Who’s at the door?
ドアのところにいるのは誰ですか。
= Who is at the door? - Who’s finished already?
もう終わったのは誰ですか。
= Who has finished already?
✅ 「誰の」なら whose
✅ 「誰が〜している」「誰が〜した」なら who’s の可能性
この2つはセットで覚えておくと安心です。
関係詞では who / whom を省略できることがある
これは記事の付加価値として、ぜひ押さえておきたいポイントです。
関係詞が目的語のときは、省略できることがあります。
省略できる例
- The person whom I met yesterday
- The person who I met yesterday
- The person I met yesterday
この3つは、意味としてはほぼ同じです。
一方で、主語のときは省略できません。
省略できない例
- The person who called me
これは OK - The person called me
これは「その人が私に電話した」という普通の文になってしまい、関係詞の形ではありません。
つまり、次のように整理できます。
- 主語の関係詞 → 省略しない
- 目的語の関係詞 → 省略できることがある
このルールを知っておくと、英文を読むときにも書くときにも便利です。
who / whom / whose の使い分けでよくある間違い
1. who と whom を必要以上に厳密に考えすぎる
学習中は「ここは whom にしないと絶対ダメ?」と気になりがちです。
しかし、現代の英語では、特に会話では who がかなり広く使われます。
そのため、実用面では次の考え方がおすすめです。
- 試験・文法整理 → who / whom を区別する
- 日常会話 → 迷ったら who を優先する
2. whose を人にしか使えないと思ってしまう
これはよくある誤解です。
関係詞の whose は、人だけでなく物にも使えます。
- the book whose title …
- the company whose policy …
- the car whose window …
ただし、疑問詞として Whose …? と聞くときは、ふつうは「誰の」という意味で、人の持ち主をたずねることが多いです。
3. 関係詞なのに who’s と書いてしまう
- I know a girl whose brother is a doctor.
が正しいです。
who’s は短縮形なので、関係詞の所有には使えません。
who / whom / whose で迷ったときの選び方
迷ったら、次の順番で考えてください。
まず「質問」か「説明」かを見る
- 質問している → 疑問詞
- 前の名詞を説明している → 関係詞
次に「主語・目的語・所有」を見る
- 主語 → who
- 目的語 → whom(ただし会話では who も多い)
- 所有 → whose
最後に「実際の自然さ」を考える
- 会話なら who を広めに使ってよい
- フォーマルな文章なら whom が合うことがある
- whose は所有なら強い味方
この順で考えると、かなり迷いが減ります。
who / whom / whose の例文で感覚を固める
最後に、よく使う形をまとめて見ておきましょう。
疑問詞の例文
- Who is your teacher?
あなたの先生は誰ですか。 - Who did you see?
あなたは誰を見かけましたか。 - Whom did you see?
あなたは誰を見かけましたか。
※上より硬い言い方 - Whose keys are these?
これは誰の鍵ですか。
関係詞の例文
- The woman who teaches us English is very kind.
私たちに英語を教えている女性はとても親切です。 - The man whom I met at the station was my uncle.
私が駅で会った男性は叔父でした。 - The man I met at the station was my uncle.
私が駅で会った男性は叔父でした。
※目的語の関係詞を省略 - I know a student whose dream is to be a doctor.
医者になるのが夢の生徒を知っています。 - This is the book whose cover is blue.
これが表紙が青い本です。
まとめ|who / whom / whose の違いは「役割」で考えるとすっきりする
who / whom / whose の違いは、意味の細かな暗記よりも、文の中でどんな役割をしているかで考えると一気に整理できます。
ポイントをまとめると、次の通りです。
- who は主語が基本
- whom は目的語で、ややフォーマル
- whose は所有を表す
- 疑問詞なら「たずねる」
- 関係詞なら「前の名詞を説明する」
- 会話では whom より who がよく使われる
- 関係詞の whose は物にも使える
- 関係詞が目的語なら、省略できることがある
このルールで考えれば、
「誰が」なのか
「誰を・誰に」なのか
「誰の」なのか
が見分けやすくなります。
文法用語だけで覚えようとすると難しく感じますが、主語・目的語・所有の3つに分ければ、実際にはかなりシンプルです。
まずは次の3本柱だけでも覚えておきましょう。
- who = 誰が
- whom = 誰を・誰に
- whose = 誰の
ここが固まれば、疑問詞でも関係詞でも、使い分けがぐっと楽になります。
