hear about / hear of / know about 違い|知っているを表す英語の差

「知っている」と言いたいとき、いつも know だけで済ませていませんか。

英語では、
hear of は「存在を知っている」
hear about は「そのことについて耳にしている」
know about は「内容や情報をある程度知っている」
というように、知識の深さ情報の入り方で表現が変わります。

この違いを押さえると、英会話でありがちな

  • 有名人のことを「知ってる?」と聞きたいのに不自然になる
  • ニュースを聞いただけなのに、詳しく知っているように聞こえる
  • 相手がどの程度知っているのかをうまく聞けない

といったミスを減らせます。

まずは結論から見てみましょう。

目次

hear about / hear of / know about の違いを一言で整理

スクロールできます
表現基本イメージ日本語にすると知識の深さ
hear of存在を耳にしたことがある名前は聞いたことがある、存在は知っている浅い
hear aboutその話題について耳にしたそのことを聞いた、その件は知っている中くらい
know about情報や中身を知っているについて知っている、ある程度わかっているやや深い

いちばん大切なのは、「知っている」の中身が違うということです。

  • hear of = まず存在を認識している段階
  • hear about = 何かしら話や情報を聞いている段階
  • know about = 内容まである程度わかっている段階

迷ったら、次の順番で考えると整理しやすいです。

存在だけ → hear of
話を聞いた → hear about
内容を知っている → know about

hear of の意味|「聞いたことがある」「存在は知っている」

hear of は、いちばん近い日本語で言うと
「聞いたことはある」
「名前くらいは知っている」
です。

まだ詳しいわけではありません。
ポイントは、その人・物・出来事の存在を知っていることです。

たとえば、

  • I’ve heard of that singer.
    その歌手、聞いたことはあるよ。
  • Have you heard of this app?
    このアプリ、知ってる?
  • I’ve never heard of the town.
    その町は聞いたことがない。

この Have you heard of ~? は、会話でとてもよく使います。
日本語の 「~って知ってる?」 にかなり近い表現です。

ただし、ここでの「知ってる」は、
詳しく知っているではなく、存在を認識しているくらいの軽さです。

hear of が向いている場面

hear of が自然なのは、次のような場面です。

  • 有名人や作品の名前を知っているか聞く
  • 店や場所の存在を知っているか聞く
  • 初めて名前を出す相手について認知があるか確かめる

例:

  • Have you heard of Studio Ghibli?
  • Have you heard of that restaurant near the station?
  • I’ve heard of him, but I don’t know much about him.

最後の文は特に大事です。
heard of はあるけど、know about まではいかない、という差がきれいに出ています。

hear of の注意点

hear of は便利ですが、詳しい知識があるという意味にはなりません。

たとえば、

  • I’ve heard of Bitcoin.

なら、
「ビットコインというものがあるのは知っている」
くらいです。

でも、

  • I know about Bitcoin.

になると、
「ビットコインについてある程度知識がある」
という印象が強くなります。

この差はとても大きいです。

hear about の意味|「そのことについて聞いた」「話を耳にした」

hear about は、
「~について聞いた」
「その件を耳にした」
という意味です。

hear of が存在の認知なら、
hear about中身や出来事の話を聞いた感じです。

たとえば、

  • Did you hear about the accident?
    その事故のこと聞いた?
  • I heard about your new job.
    新しい仕事のこと聞いたよ。
  • Have you heard about the changes?
    その変更のこと聞いてる?

ここでは、単に名前を知っているのではなく、
その話題に関する情報が耳に入っていることがポイントです。

hear about が向いている場面

hear about は、特に次の場面で自然です。

  • ニュースや出来事を話題にするとき
  • 誰かの近況を聞いたと言うとき
  • ある件について情報が入っているか確認するとき

例:

  • Did you hear about their breakup?
  • I heard about the meeting yesterday.
  • She heard about the decision this morning.

つまり、話題の中身に触れているなら about が合いやすいです。

hear of と hear about の違いを並べるとわかりやすい

次のペアを見ると違いがはっきりします。

  • Have you heard of that restaurant?
    そのレストラン、知ってる?
    → 存在を知っているか
  • Have you heard about that restaurant?
    あのレストランのこと聞いた?
    → その店に関する話題や出来事を聞いたか

同じ restaurant でも、意味の焦点が変わります。

of は存在確認
about は話題・内容確認

と覚えると理解しやすいです。

know about の意味|「内容を知っている」「事情をわかっている」

know about は、
「~について知っている」
「情報を持っている」
という意味です。

これは hear about より、さらに一歩進んだ表現です。

  • I know about the problem.
    その問題について知っています。
  • She knows a lot about art.
    彼女は美術についてよく知っている。
  • Do you know about the new policy?
    新しい方針について知っていますか。

ここでのポイントは、
聞いただけではなく、理解や知識がある程度あることです。

hear about と know about の差

この2つは似て見えますが、同じではありません。

  • I heard about the problem.
    その問題のことを聞いた。
    → 情報が耳に入った
  • I know about the problem.
    その問題について知っている。
    → 事情や内容を把握している

つまり、

hear about = 情報を受け取った
know about = 情報を持っている・理解している

という違いです。

会話では、こんな流れが自然です。

  • I heard about it yesterday.
    昨日そのことを聞いたよ。
  • Now I know a little more about it.
    今はその件について少し詳しくわかっているよ。

このように、hear about が入口know about がその後の理解になりやすいです。

「~って知ってる?」はどれを使うべき?

ここは多くの人が迷うポイントです。

日本語の「~って知ってる?」は広すぎるので、英語ではそのまま一語で置き換えにくいです。
英語では、どのレベルで知っているかを考える必要があります。

1. 名前や存在を知っているか聞きたいなら hear of

有名人、映画、サービス、店、町などについて

「聞いたことある?」
「存在は知ってる?」

と聞きたいなら、まず Have you heard of ~? が自然です。

例:

  • Have you heard of this author?
  • Have you heard of that YouTube channel?

これはかなり実用的です。

2. その件のニュースや話を聞いたか聞きたいなら hear about

出来事、うわさ、変更、近況などについて

「そのこと聞いた?」
「その件知ってる?」

と言いたいなら、Have you heard about ~? が合います。

例:

  • Have you heard about the schedule change?
  • Did you hear about Ken’s promotion?

3. ある程度の知識があるか聞きたいなら know about

相手に

「詳しくは知ってる?」
「その分野についてわかる?」

と聞きたいなら、Do you know about ~? が自然です。

例:

  • Do you know about tax rules?
  • Do you know much about jazz?

ここで much を入れると、
どれくらい詳しいか まで聞けるので便利です。

3つの違いが一発でわかる例文

同じ話題で並べると、差がさらに見えます。

例1:人物について

  • I’ve heard of her.
    その人のことは聞いたことがある。
    → 名前や存在は知っている
  • I’ve heard about her.
    その人のことは聞いている。
    → 何か話題や情報を耳にしている
  • I know about her.
    その人について知っている。
    → 経歴や情報などをある程度知っている

例2:出来事について

  • I’ve heard of the incident.
    その事件の存在は聞いたことがある。
    → タイトルだけ知っている感じ
  • I’ve heard about the incident.
    その事件のことは聞いた。
    → ニュースや話を耳にしている
  • I know about the incident.
    その事件について知っている。
    → 内容や背景をある程度理解している

例3:サービスや商品について

  • Have you heard of this app?
    このアプリ知ってる?
  • Have you heard about this app?
    このアプリのこと聞いた?
    → 最近話題になっている件を聞いたか
  • Do you know about this app?
    このアプリについて知ってる?
    → 機能や特徴を知っているか

このように、同じ対象でも
存在 → 話題 → 内容理解
の順で意味が深くなっていきます。

よくある間違いと自然な直し方

ここでは、学習者がつまずきやすいポイントを整理します。

Do you know ~? を何でも使ってしまう

日本語の感覚で

  • Do you know Taylor Swift?

と言いたくなることがあります。

もちろん文脈次第で通じることはありますが、人に対する know は「面識がある」「その人を知っている」という意味に寄ることがあります。

そのため、有名人や会ったことのない人に
「その人って知ってる?」
と言いたいなら、次の形のほうが安全です。

  • Have you heard of Taylor Swift?
  • Do you know of Taylor Swift?
  • Do you know about Taylor Swift?

それぞれ微妙に意味が違いますが、少なくとも Do you know 人? より誤解が少なくなります。

hear about を「詳しく知っている」の意味で使ってしまう

  • I heard about Japanese history.

これだと、
日本史について聞いたことがある
という感じで、知識の深さはあまり伝わりません。

「日本史について知っています」と言いたいなら、

  • I know about Japanese history.

のほうが自然です。

know about を「聞いたことがあるだけ」で使ってしまう

  • I know about that actor.

と言うと、
その俳優について何かしら知識がある印象です。

もし「名前だけ知っている」に近いなら、

  • I’ve heard of that actor.

のほうが合います。

迷ったときの使い分けルール

最後に、実際の会話で迷いにくくなるよう、シンプルなルールにまとめます。

まずはこの3つで覚える

hear of = 名前・存在だけ知っている
hear about = その話を聞いた
know about = 中身をある程度知っている

日本語から英語にするときの考え方

「~って知ってる?」と日本語で言いたいときは、まず次を自分に聞いてみてください。

1. 存在を知っているか聞きたい?
Have you heard of ~?

2. その件を聞いたか聞きたい?
Have you heard about ~?

3. 内容を知っているか聞きたい?
Do you know about ~?

この3ステップで考えると、かなり失敗しにくくなります。

まとめ

hear about / hear of / know about の違いは、
「知っている」の深さの違いです。

もう一度、短く整理します。

  • hear of
    = 存在を知っている、聞いたことがある
  • hear about
    = そのことについて聞いた、話を耳にした
  • know about
    = そのことについて知識がある、ある程度わかっている

英語では、日本語の「知ってる」をそのまま一語で置き換えるのではなく、
どの程度知っているのか
どうやってその情報を得たのか
まで意識すると、ぐっと自然になります。

特に会話では、次の3つをそのまま使えるようにしておくと便利です。

  • Have you heard of ~?
  • Have you heard about ~?
  • Do you know about ~?

この3つを使い分けられるようになるだけで、
「知っている」を表す英語がかなり自然になります。

この記事を書いた人

英語表現の意味・違い・使い分け、英語例文・英語メール・会話フレーズ、英会話のコツ・勉強法、英検・TOEIC・TOEFLの対策方法、英語学習アプリ・オンライン英会話・英語コーチングなどの情報を発信しています。
自身の英語学習経験と、教材・学習サービスの利用経験をもとに、初心者にもわかりやすく、実際に役立つ情報を重視して記事を作成しています。記事は辞書・公式情報・教材情報などを確認し、必要に応じて内容を更新しています。

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