「去る」を英語で言いたいとき、まず思い浮かぶのが leave だと思います。
実際、いちばん広く使えて、会話でも文章でも自然なのは leave です。
ただし、同じ「去る」でも、
- leave はふつうにその場を離れる
- depart はややフォーマルに出発する
- go away は「向こうへ行く」「立ち去る」といった口語的な響き
という違いがあります。
この3つは似ていますが、入れ替えられる場面と入れ替えにくい場面があります。
ここを整理すると、英語がかなり自然になります。
leave / depart / go away の違いをまず一言で
最初に結論を表でつかみましょう。
| 表現 | 核心の意味 | ニュアンス | よく使う場面 |
|---|---|---|---|
| leave | 離れる・去る | もっとも基本的で中立 | 家を出る、職場を去る、その場を離れる |
| depart | 出発する・旅立つ | ややフォーマル | 飛行機・電車の出発、案内表示、改まった文 |
| go away | 向こうへ行く・立ち去る | 口語的。言い方によっては強め | 「あっちへ行って」、しばらく離れる、休暇で出かける |
迷ったら、まずは leave を選べば大きく外しにくいです。
そこから、案内・旅の出発なら depart、口語で「立ち去る」なら go away と考えると整理しやすくなります。
leave の意味と使い方
leave は「人・場所・状況から離れる」基本語
leave は、「去る」を表すときの中心になる単語です。
家を出る、部屋を出る、会社を辞める、友だちのもとを離れるなど、かなり広い場面で使えます。
英語で「去る」を言いたいとき、最初の候補はほぼ leave で大丈夫です。
例文を見てみましょう。
- I left the room quietly.
静かに部屋を出た。 - She left the company last year.
彼女は昨年その会社を辞めた。 - We should leave now.
もう出たほうがいい。 - He left his friends and went home.
彼は友人たちと別れて帰宅した。
このように leave は、場所にも、人にも、所属先にも使えるのが強みです。
leave の文型はこの形を押さえると使いやすい
leave は文型を押さえると、一気に使いやすくなります。
leave + 場所
「その場所を離れる」という形です。
- leave home
- leave the office
- leave Tokyo
例文
- I left home at seven.
7時に家を出ました。 - She left the office early.
彼女は早めに会社を出ました。
leave for + 目的地
「〜に向けて出発する」です。
目的地には for を使うのがポイントです。
- leave for Osaka
- leave for the airport
- leave for Paris
例文
- We’ll leave for Kyoto tomorrow morning.
私たちは明日の朝、京都へ向けて出発します。
ここでよくあるミスが、leave to Kyoto のように言ってしまうことです。
この場合は leave for Kyoto が自然です。
leave + 人・集団
「人のもとを去る」「人と別れる」という形でも使えます。
- She left her husband.
彼女は夫のもとを去った。 - Don’t leave me.
私を置いていかないで。
leave は「去る」以外の意味もある
leave は非常によく使う単語ですが、意味が1つではありません。
そのため、文脈で判断することが大切です。
たとえば次の leave は、「去る」ではありません。
- I left my bag on the train.
電車にかばんを置き忘れた。 - Leave the door open.
ドアを開けたままにしておいて。
つまり leave には、去るだけでなく、残す・置いていく・そのままにしておくという意味もあります。
この多義性のせいで混乱しやすいですが、逆に言えば、leave を使いこなせると英語の表現力がかなり上がるということです。
depart の意味と使い方
depart は「出発する」をフォーマルに言う語
depart も「去る」「出発する」という意味ですが、leave よりも かたい表現 です。
日常会話で何でも depart にすると、少し大げさに聞こえることがあります。
そのため、自然に使いやすいのは次のような場面です。
- 飛行機・電車・バスなどの出発
- 空港や駅の表示
- アナウンス
- 旅行や正式な移動の話
- 書き言葉や改まった表現
例文
- The train departs at 9:10.
その電車は9時10分に出発します。 - Our flight departs from Terminal 2.
私たちの便は第2ターミナルから出発します。 - She departed for London on Monday.
彼女は月曜日にロンドンへ向けて出発しました。
leave でも同じ意味を表せることはありますが、depart は 「旅程」「出発時刻」「交通機関」 と相性がよい単語です。
depart は from と for の組み合わせが大事
depart を使うなら、この2つを覚えると便利です。
- depart from + 出発地
- depart for + 目的地
例文
- The bus departs from Shinjuku Station.
そのバスは新宿駅から出発します。 - He departed for Australia yesterday.
彼は昨日オーストラリアへ向けて出発しました。 - The flight departs from Narita at noon.
その便は正午に成田を出発します。
depart は日常会話では少しかたく聞こえることがある
ここが leave との大きな違いです。
たとえば、
- I’m leaving for work.
仕事に出かけます。
は自然ですが、
- I’m departing for work.
は、文法的に完全に不可能とまでは言いませんが、ふつうの会話ではかなりかたく不自然に感じられやすいです。
また、
- He left the room.
彼は部屋を出た。
は自然ですが、
- He departed the room.
は日常英語としてはかなり使いにくい形です。
つまり depart は便利な単語ですが、何にでも使える万能語ではないということです。
go away の意味と使い方
go away は「向こうへ行く」「立ち去る」という口語表現
go away は、「今いる場所や人のそばから離れる」という感覚の強い表現です。
leave よりも口語的で、場面によっては感情が出やすいのが特徴です。
例文
- Please go away.
あっちへ行ってください。 - He told the reporters to go away.
彼は記者たちに立ち去るよう言った。 - I need to go away and think about this.
少し離れてこれについて考える必要がある。
このように、go away は 「その場から離れる」動き が前に出ます。
命令文の go away は強く聞こえることがある
go away は命令文でとてもよく見ます。
- Go away!
- Please go away.
ただし、Go away! は言い方によっては
「向こうへ行け」「あっち行って」
のように、かなり冷たく聞こえることがあります。
やわらかくしたいなら、たとえば次のように言い換えるほうが無難です。
- Could you give me a minute?
少し一人にしてもらえますか。 - I need some time alone.
少し一人の時間が必要です。
つまり go away は便利ですが、人に直接言うときは強さに注意が必要です。
go away は「しばらく出かける」「休暇で離れる」にも使う
go away には、単に立ち去るだけでなく、家を離れてどこかへ行くという意味もあります。
例文
- We’re going away this weekend.
私たちは今週末、出かけます。 - They went away for the summer.
彼らは夏の間、家を離れて過ごしました。
この用法では、「去る」というより、
しばらく不在になる・小旅行や休暇で出かける
というイメージが強くなります。
3つの違いを例文で比べる
ここでは、入れ替えできる場面とできない場面を整理します。
その場を離れるなら leave がいちばん自然
- She left the room.
彼女は部屋を出た。
これはとても自然です。
一方で、go away や depart にすると、同じようにはなりません。
- She went away.
彼女は立ち去った。
※「部屋を出た」というより、その場からいなくなった感じ - She departed.
彼女は出発した。
※文脈しだいでは成立しますが、部屋を出る日常場面にはやや硬い
乗り物の出発なら depart が強い
- The plane departs at 6:30.
飛行機は6時30分に出発します。
この文では depart がよく合います。
leave でも言えますが、depart のほうがアナウンスや時刻表らしい響きがあります。
- The plane leaves at 6:30.
これも自然 - The plane goes away at 6:30.
これは不自然
「あっちへ行って」と言うなら go away
- Go away.
あっちへ行って。
この場面では go away が自然です。
leave を命令文で使うこともありますが、かなりぶっきらぼうに聞こえることがあります。
- Leave!
出て行け。
※かなり強い - Depart!
ふつうはこうは言わない
会社を辞める・人と別れるなら leave
- He left his job.
彼は仕事を辞めた。 - She left him.
彼女は彼のもとを去った。
こうした使い方は leave の得意分野です。
depart や go away では、同じ自然さは出しにくいです。
よくある間違い
1. leave to 〜 と言ってしまう
目的地に向けて出発するなら、leave のあとには for を使うのが基本です。
- leave for Osaka
- leave for school
- leave for the airport
leave to Osaka としないように注意しましょう。
2. depart を日常会話で使いすぎる
depart は便利ですが、いつも使うと不自然です。
- I’m departing for the supermarket.
- She departed the room for a minute.
こうした文は、意味は伝わってもかたすぎたり不自然だったりします。
日常会話なら leave のほうが自然です。
3. go away をいつでも中立だと思ってしまう
go away は、場面によってはきつく聞こえます。
- Go away.
これは、言い方次第で
「向こうへ行って」よりも「失せて」寄りに聞こえることもある
ため、相手や場面を選びましょう。
4. leave の意味を「去る」だけで覚える
leave は基本語ですが、意味が広い単語です。
- 去る
- 出発する
- 辞める
- 置いていく
- そのままにしておく
この広さを知らないと、読解でも会話でもつまずきやすくなります。
迷ったときの選び方
ここまでを、実際に使うための基準にまとめます。
まず leave を選ぶ場面
- 家・学校・会社・部屋を出る
- 人や集団のもとを離れる
- 仕事や組織を辞める
- いちばん無難に「去る」と言いたい
depart を選ぶ場面
- 飛行機・電車・バスの出発
- 旅行や改まった移動
- 時刻表、案内、放送、書き言葉
- 少しフォーマルに言いたい
go away を選ぶ場面
- その場から立ち去ってほしい
- 少し離れてほしい
- しばらく家を離れて出かける
- 口語的に「どこかへ行く」「いなくなる」を言いたい
覚え方のコツ
覚えやすくするなら、次のように整理すると便利です。
leave = 離れるという基本動作
depart = 出発するという改まった表現
go away = 向こうへ行くという口語表現
この3つを日本語に無理やり1語で当てはめるより、
どこに意識が向いているかで考えるのがコツです。
- leave:今いる場所・人から離れる
- depart:旅や移動の出発点を切る
- go away:こちらから離れて向こうへ行く
このイメージで覚えると、単語帳の丸暗記よりずっと使いやすくなります。
まとめ
「去る」を表す英語の違いは、次のように整理できます。
- leave は、もっとも基本的で中立的な「去る」
- depart は、旅や乗り物の出発で使いやすいフォーマル寄りの語
- go away は、口語的な「向こうへ行く」「立ち去る」
いちばん大事なのは、
何となく似た単語として覚えるのではなく、場面ごとの自然さで使い分けることです。
会話で迷ったら、まずは leave。
アナウンスや旅の話なら depart。
「あっちへ行って」や「しばらく出かける」なら go away。
この基準で考えると、かなり迷いにくくなります。
