英語で「説明する」「紹介する」と言いたいとき、show / explain / introduce のどれを使えばいいのか迷うことは多いです。
この3語は、どれも日本語にすると近く見えます。
ただし、英語ではそれぞれの中心イメージがかなり違います。
先に結論を言うと、使い分けの軸は次の3つです。
| 単語 | 中心イメージ | 自然な日本語 |
|---|---|---|
| show | 見せてわからせる | 見せる、やって見せる、示す |
| explain | 言葉や情報でわかるようにする | 説明する、解説する |
| introduce | 初めて相手に出す・つなぐ | 紹介する、初めて触れさせる |
つまり、
やり方を見せながら伝えるなら show
意味や理由を言葉で伝えるなら explain
人・話題・物事を相手に初めて紹介するなら introduce
この3本柱で考えると、かなり迷いにくくなります。
まずは結論|3語の違いをひとことで整理
最短で覚えるなら、次のように整理すると実用的です。
show は、相手に見せることで理解させる語です。
動き、手順、画面、道順、図などと相性がいい単語です。
explain は、相手に言葉で筋道立てて理解させる語です。
意味、理由、ルール、違い、背景などを説明するときに向いています。
introduce は、相手にまだ知らない人・物・話題を初めて出す語です。
人を人に紹介する場面はもちろん、テーマや本、考え方、世界観などを「導入する」感覚でも使えます。
ここを押さえるだけでも、かなり使い分けやすくなります。
show の意味と使い方|「見せてわからせる」
show は「実際に見せる」「示す」が基本
show の土台にあるのは、相手の目に見える形で伝える感覚です。
そのため、ただ口で長く説明するというより、
- 手順をやって見せる
- 画面や図を見せる
- 道を示す
- どれかを指して選ばせる
といった場面でとても自然です。
たとえば、次のような文です。
- Can you show me how to use this app?
このアプリの使い方を見せながら教えてくれますか。 - Let me show you the way.
道を案内しますね。 - This chart shows the sales trend.
このグラフは売上の推移を示しています。
日本語では「説明する」と訳したくなることがありますが、英語の感覚では
“見せることで相手にわからせる” ので show です。
show が自然な場面
show がぴったり合うのは、主に次のような場面です。
1. 使い方・やり方を教えるとき
口で理屈を言うより、実際にやって見せるほうが早い場面です。
- show me how to cook it
- show me how to open the file
- show me how this machine works
2. 道順や場所を示すとき
- show me the way
- show me where the station is
- show me which room is mine
3. 図・画面・資料で示すとき
- The graph shows …
- The picture shows …
- The data shows …
このように、show は視覚・実演・指示と結びつきやすい語です。
show と explain の違いが出るポイント
show と explain は、どちらも「相手に理解してもらう」ために使えます。
ただし、伝え方が違います。
たとえば、スマホの設定方法を伝えるなら、
- I’ll explain it.
言葉で説明する - I’ll show you.
実際に操作しながら見せる
この差があります。
迷ったら、次の基準で考えるとわかりやすいです。
見せられるもの・やって見せられるものなら show
見せるだけでは足りず、内容を言葉でほどくなら explain
explain の意味と使い方|「言葉でわかるようにする」
explain は「意味・理由・しくみ」を言葉で伝える語
explain は、「相手がわからないこと」を言葉や情報でわかる状態にする単語です。
そのため、特に相性がよいのは次のような内容です。
- 意味
- 理由
- ルール
- 違い
- 背景
- しくみ
- 手順の考え方
例を見てみましょう。
- Can you explain this rule?
このルールを説明してもらえますか。 - She explained why she was late.
彼女はなぜ遅れたのか説明しました。 - I can explain the difference between these two words.
この2語の違いを説明できます。
このように、explain は情報を整理して伝える語です。
explain が自然な場面
explain を選びやすいのは、次のようなときです。
1. 理由を説明するとき
- explain why
- explain the reason
- explain what happened
2. ルールや意味を説明するとき
- explain the rule
- explain the meaning
- explain the grammar point
3. 違いや仕組みを説明するとき
- explain the difference
- explain how it works
- explain the process
このブログ記事のテーマのように、
「AとBの違いを説明する」 なら explain が基本になります。
explain の文型でよくあるミス
explain でつまずきやすいのが文型です。
explain は「人」をすぐ後ろに置きにくく、基本は「内容」が先です。
自然なのは次の形です。
- explain something
- explain something to someone
- explain how / why / what …
例:
- He explained the problem to me.
- Please explain the difference to us.
- Can you explain how this works?
一方で、日本語の感覚で
explain me のように言うのは不自然です。
言いたいことが「私に説明して」なら、
- Explain it to me.
- Can you explain that to me?
のように言います。
これは英作文でとても出やすいポイントなので、早めに定着させておきましょう。
introduce の意味と使い方|「初めて相手に出す・つなぐ」
introduce は「初対面」「初めて触れる」が核
introduce は、日本語では「紹介する」と訳されることが多い単語です。
ただし、日本語の「紹介する」より使える範囲がやや狭いと考えたほうが安全です。
introduce の中心にあるのは、相手にとって新しい人・物・話題を初めて出す感覚です。
代表的なのは次の3つです。
1. 人を人に紹介する
- I’d like to introduce my colleague, Emma.
- She introduced me to her boss.
2. 人に新しい世界や分野を紹介する
- My teacher introduced me to jazz.
先生が私にジャズの世界を教えてくれた。 - This book introduces readers to basic psychology.
この本は読者に心理学の基礎を紹介する。
3. 話題・商品・制度などを新しく出す
- introduce a topic
- introduce a product
- introduce a new system
つまり introduce は、単なる「説明」ではなく、
“これをあなたに初めて差し出します” という感じが強い語です。
introduce が自然な「紹介する」
日本語の「紹介する」の中でも、introduce が自然なのは次のようなケースです。
人を誰かに会わせる
- 友達を同僚に紹介する
- 新任の先生をクラスに紹介する
初心者向けにテーマを入口として紹介する
- 英語学習法を初学者に紹介する
- 日本文化を海外の子どもに紹介する
- AIの基本概念を読者に紹介する
この場合は、
詳しく全部を説明する というより、
まず触れてもらう・知ってもらう 感じです。
introduce が不自然になりやすい「紹介する」
ここが大事です。
日本語の「紹介する」は、とても便利な言葉です。
でも英語では、いつも introduce になるわけではありません。
たとえば、
- アプリの使い方を紹介する
- 作り方を紹介する
- 理由を紹介する
- 違いを紹介する
のような場合、英語では introduce より explain や show のほうが自然 になることが多いです。
例1:使い方を紹介する
- I’ll show you how to use this tool.
- I’ll explain how to use this tool.
ここで introduce を使うと、
「この道具やテーマを軽く取り上げる」感じにはなっても、
使い方を具体的に説明する 意味は弱くなります。
例2:違いを紹介する
- This article explains the difference between show and explain.
この場合は「違いを説明する」ので explain が自然です。
例3:人を紹介する
- Let me introduce my brother.
これは introduce がぴったりです。
「説明する・紹介する」をどう選ぶか|迷ったときの判断基準
迷ったら、次の順番で考えると選びやすくなります。
1. 相手に何をしているかを見る
まずは、相手に対して自分が何をしているのかを考えます。
見せている → show
言葉で解きほぐしている → explain
初めて相手に出している → introduce
この3つに当てはめるだけで、かなり整理できます。
2. 「説明の深さ」を考える
同じ「紹介する」でも、深さによって英語は変わります。
- 軽く取り上げる・最初に触れさせる → introduce
- 中身を詳しく説明する → explain
- やって見せる・画面を見せる → show
たとえば、
この本では心理学の基本を紹介します。
→ This book introduces the basics of psychology.
この章ではその理論を詳しく説明します。
→ This chapter explains the theory in detail.
次に操作画面を見せながら説明します。
→ Next, I’ll show you how it works.
このように、入口なのか、中身なのか、実演なのか で単語を選ぶのがコツです。
よくある間違いと直し方
1. explain me は不自然
× Can you explain me this rule?
〇 Can you explain this rule to me?
explain は、まず説明する内容を置くのが基本です。
2. 人を紹介するのに show は使わない
× Let me show my friend to you.
〇 Let me introduce my friend.
show は「見せる」「示す」なので、
人と人を引き合わせる意味では introduce を使います。
3. 使い方の説明に introduce を多用しすぎる
× I’ll introduce how to use this app.
〇 I’ll explain how to use this app.
〇 I’ll show you how to use this app.
「使い方」を伝えるなら、
言葉中心なら explain、実演中心なら show が自然です。
例文で比較|3語の違いがすぐわかる使い分け
ここでは、似た場面で3語を比べます。
場面1:新しい同僚の話
- I’d like to introduce our new manager.
新しいマネージャーをご紹介します。
この場合は、初めて人を出すので introduce です。
場面2:ソフトの使い方の話
- Can you explain how this software works?
このソフトの仕組みを説明してもらえますか。 - Can you show me how to use this software?
このソフトの使い方を見せながら教えてもらえますか。
前者は仕組みの説明、後者は操作の実演です。
場面3:授業や記事の話
- This article introduces the basic ideas of marketing.
この記事はマーケティングの基本的な考え方を紹介しています。 - This article explains why marketing matters.
この記事は、なぜマーケティングが重要なのかを説明しています。
introduce は入口を示す感じ、
explain は中身をわからせる感じです。
場面4:プレゼンの話
- First, I’ll introduce the topic.
まずテーマを紹介します。 - Then, I’ll explain the background.
次に背景を説明します。 - Finally, I’ll show you the data.
最後にデータをお見せします。
この3語は、プレゼンの流れでも役割がきれいに分かれます。
まとめ|show / explain / introduce の違いは「伝え方」と「距離感」
最後に、3語の違いをもう一度まとめます。
show は、見せて理解させる語です。
使い方、道順、図表、実演と相性がいい単語です。
explain は、言葉でわかるようにする語です。
意味、理由、違い、ルール、背景を伝えるときの中心語です。
introduce は、初めて相手に出す・つなぐ語です。
人の紹介、テーマの導入、初心者への入口づくりに向いています。
迷ったら、次のように考えてください。
見せるなら show
解説するなら explain
初めて紹介するなら introduce
この基準で考えると、「説明する」「紹介する」の英語はかなり自然になります。
特に日本語の「紹介する」は範囲が広いので、
本当に入口の紹介なのか、詳しい説明なのか、見せながら教えるのか を切り分けることが、英語らしい使い分けのコツです。
